JAL、A350-900は9月から羽田-福岡線に ホノルル線にはファーストクラス
2019年1月26日 16:09
●国際線はシアトルに新規就航、モスクワ線を増便
JALは23日、2019年度の路線便数計画を発表した。国際線では、自動車産業やIT関連で需要の高まっているシアトル(成田-シアトル)へ3月31日より新規就航する。機材はB787-8を予定。また、2017年のビザ発給要件の緩和以降、双方の需要が高まっている成田-モスクワ線について現行の週4便から3月31日以降、毎日運航に切り替える。サービス面でもフルフラットシートになるビジネスクラスを装着する「JAL SKY SUITE」の投入路線を拡大し、北米・欧州・豪州運航路線は全て「JAL SKY SUITE」仕様になる。
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●国内線は高需要路線を中心に増便
国内線では、羽田-新千歳・沖縄、伊丹-新千歳など高需要の路線を中心に増便が行われる。また、これまで羽田-新千歳線は週末や連休、夏休みを中心に需要が供給量を上回ることが多いため、日中の便に加えて深夜便を追加し、多様な需要に対応できるようにする。
さらに日本エアコミューターは、これまで運航してきたSAAB340B型機の退役に伴って、既に導入されているATR42-600型を追加導入し、路線網を拡大する。
●A350は2019年9月から路線投入
JALが2019年に導入する新機材のうち、初めての受領になるのがA350-900型機である。日本エアシステムとの経営統合に伴いA300-600Rを一時期運航していたが、退役後はエアバス機材を導入してこなかった。今回、久々にエアバス機材を国内線専用仕様にして導入する。導入は2019年9月からを予定しており、就航路線は羽田-福岡線を計画している。
●ANAのA380導入への対抗策として期間限定でB777-300ERをホノルル線に
ANAでは5月からホノルル路線に総2階建ての新型機材A380の路線投入を計画しているが、JALでもゴールデンウィークやお盆の繁忙期を中心にフラグシップであるB777-300ERを成田-ホノルル路線に投入する。従来ホノルル線には3クラス(ビジネスクラス・プレミアムエコノミークラス・エコノミークラス)の機材が使われているが、B777-300ERの投入によってファーストクラスを含めた4クラスのサービスを提供する。(記事:speedbird・記事一覧を見る)