JR東日本、RPA活用して列車遅延情報をTwitterで自動配信

2019年1月26日 10:45

 ブレインパッドとJR東日本ネットステーションは24日、ブレインパッドのRPAツール「ブレインロボ(BrainRobo)」を利用し、JR東日本向けにTwitterで列車の遅延情報を自動配信するシステムを構築したことを発表した。JR東日本は2018年12月27日よりこのシステムの運用を開始している。

【こちらも】JR東、Amazon Alexa対応の列車運行情報提供 遅延情報などを音声で

 JR東日本ネットステーションはWebサイトの企画・制作・運用を主な事業とするJR東日本の関連会社だ。JR東日本のWebサイト「えきねっと」の運営も行っている。

 今回、「列車の運行や遅延の情報を適切なタイミングで、かつ正確に利用者に配信する」というJR東日本の課題に対し、JR東日本ネットステーションはTwitterでの情報提供を検討していた。列車遅延はいつ発生するか分からないため、人手によるTwitterによる遅延情報の配信は、「担当者を常時待機させなければならない」など現実的ではない。とはいえ、大がかりなシステム開発や運用は、多くの期間やコストがかかる。そこで、JR東日本ネットステーションはRPA(ロボティック・プロセス・オートメーション ロボットによる業務の自動化や効率化)に実績のあるブレインパッドと組み、「ブレインロボ」を活用することで開発期間を短縮し、コスト効率良くTwitterで自動配信するシステムを構築した。

 「ブレインロボ」は、データ入力のような定型業務やウェブサイトの情報収集・調査など、人間がPC上で行う作業を自動的に行うRPAツールだ。その特徴は画像認識や自然言語解析といったAI技術を組み合わせた点にある。これにより、これまでのRPAツールではできなかった人間が判断しなければならない高度な業務の効率化を可能にした。今回の仕組みでは、午前4時から深夜2時まで、JR東日本管内での列車遅延情報が配信されてから数分後にJR東日本の公式Twitterに自動投稿される。JR東日本は年末年始の繁忙期である2018年12月27日より配信を開始している。(記事:まなたけ・記事一覧を見る

関連記事

最新記事