ANA、成田‐チェンナイ・パースに新規就航へ 19年度事業計画
2019年1月25日 19:18
●国際線ネットワークを拡大
全日空(ANA)は23日、グループ航空輸送事業計画を発表した。国際線ネットワーク拡大の一環として、9月1日より成田‐パース(オーストラリア)、冬ダイヤより成田‐チェンナイ(インド)へ新規就航する。また運休していた中部‐上海(中国)も3月31日より復活。成田と羽田の両空港の特性を生かした「首都圏ディユアルハブネットワーク」を強化する。
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●ホノルル線にA380、東南アジア路線にB787-10を新規投入
2019年事業の目玉で、すでに導入が発表されている総2階建てのA380は、5月24日より成田‐ホノルル線に投入される。6月30日までは週3便だが、7月1日からは週10便をA380で運航する。
また、ボーイング787シリーズで最長の胴体を誇る最新鋭機B787-10も導入する。4月26日より成田‐シンガポール線に、7月1日より成田‐バンコク線に投入し、需要の高い東南アジア路線で供給座席の増加を図る。
●国内線も羽田路線を中心に増便
国内線においても羽田空港と沖縄・石垣・広島空港を結ぶ路線を増便する。また、季節運航であった伊丹‐石垣線や福岡‐宮古路線なども運航を再開する。中部国際空港発の新千歳・福岡・成田線も増便が行われる。中部‐成田線に関しては、夕方に成田空港を出発するホノルル行きや北米行き路線への接続を意識したダイヤ設定となる。深夜に羽田空港を出発し、那覇空港に早朝に到着するギャラクシーフライトも沖縄での滞在時間を延ばすことができる便として好評であることから、2019年度も7月12日から8月31日の夏休み期間に限って運航される。
●貨物でも新機材のB777-200Fを導入
貨物事業では、これまで運航されていたB767-300ERFよりも輸送力・航続距離に優れているB777-200Fを導入する。7月頃より需要の高い中国路線と北米路線への就航を予定している。東南アジアと北米を結ぶ貨物路線は、需要が高まっており、自動車エンジンなどの大型貨物の輸送も増えている。そこで新型機材を投入することによって、新しい需要を獲得していく方針だ。(記事:speedbird・記事一覧を見る)