2019年のNHKはドラマでも攻める!漫画原作「トクサツガガガ」が放送スタート

2019年1月18日 22:04

■若年層向けに力を入れるNHK

 2018年の年末、「平成最後」となる紅白歌合戦が放送された。サザンオールスターズと松任谷由実のコラボや米津玄師の生演奏は大きな話題となり、視聴率で見ても40%を超えるなど注目されていたのがわかる。

 総合司会に内村光良を起用、乃木坂46、声優アイドルグループAqueousの出演など、紅白歌合戦も近年は若年層向けコンテンツに力を入れている。これは紅白だけでなく、2019年に放送がスタートした大河ドラマ「いだてん」の出演陣を見ていても感じるところである。

 NHKの他のドラマにおいてもそれは言えそうだ。2019年1月には「特撮好きのOL」というオタク気質の女性が主人公の漫画「トクサツガガガ」が、実写ドラマとして放送をスタートする。漫画原作である上に、オタク性質を持つ女性を主人公においた作品を放送するのは、過去のNHKからでは想像しがたい人もいるのではないだろうか。

■「トクサツガガガ」とは

 「トクサツガガガ」は、2014年から「ビッグコミックスピリッツ」で連載している漫画で、コミックスは14巻まで出ている人気作品だ。主人公は普通のOLとして働く仲村叶で、この役を実写映画「魔女の宅急便」で主人公のキキを演じた小芝風花が担当。

 商社勤めで24歳のOL・仲村叶。外見や会社などだけみれば至って普通の女性だが、彼女は大が付くほどの特撮オタク。この趣味を母(松下由樹)からずっと認められず、社会に出ても同僚の北代(木南晴夏)などにも隠しながら生活する日々が続いていた。なかなか自分を表現できない中で、叶には多くのピンチが訪れることになるのだが、その度に彼女にしか見えない特撮ヒーローが現れ、その言動から活力を得ながら切り抜けていくのだった。

 自分の趣味を隠しながら生活をするある日、叶が電車で通勤しているときに特撮のマスコットをぶらさげている女性を発見する。その女性は、なんと会社の先輩である吉田(倉科カナ)だった。彼女と仲良くなる方法を模索する中、他にも小学生やこわもての男性などさまざまな人と知り合い、「特撮OL女子」としてパワーアップしていく。

■日常とオタクの「あるある」を凝縮

 本作では「特撮」をテーマにしながら、日常生活で遭遇する「あるある」な出来事に奮闘する姿を「特撮OLオタク」の目を通して映し出す。漫画でも特撮好きの人が日常で出会いそうなトラブルを軸にエピソードがコメディタッチに描かれており、サブカルチャーが定着した現代ならば思わず協調できるものが多いように感じる。

 また、叶が妄想する特撮ヒーロー「ジュウショウワン」もドラマ内でしっかり再現されており、スーツだけでなくアクションや小物の作り込みも本格的。ドラマの内容と共に、特撮も楽しめる内容になっていそうだ。

 NHK連続ドラマ「トクサツガガガ」はNHK総合にて1月18日22時からスタートする。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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