政治家とまちづくりするアプリ「PoliPoli」がリュニューアル
2019年1月17日 09:33
ネット上で新しい政治の場をつくるプラットフォームとして、昨年7月にリリースとなったアプリ「PoliPoli」を運営するPoliPoliは、トークンを絡ませない「PoliPoli」のβ版を先行公開しているが、その機能を一部を変更。またロゴも刷新し、リニューアル版をスタートさせた。
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PoliPoliとは、新しいモデルで政治と人々の議論コミュニティを形成するプロジェクト。プラットフォーム上では、自分が気になる政治のテーマやトピックスについてトークルームで議論できる「議論機能」や、PoliPoliに登録している政治家の政策や実績等の情報を確認できる「政治家一覧機能」、政治家への提言や質問ができ、いいねがたくさんもらい一般の賛同を得ると、政治家からの回答ももらえる「政治家への質問機能」が利用できる。ユーザーと政治家による議論コミュニティを形成することも可能だ。
また、完成版ではトークンエコノミーを用いて、ユーザーと政治家それぞれにインセンティブ(Polinというトークン)付与することにより、政治家と市民が発言しやすい質の高い政治コミュニティの形成を目指す。
完成版は、以下のようなシステムを構築することで経済圏を作り出すことが最終目的だ。
市民はPoliPoliで発言したり、アンケートに答えるなど活躍するほど信頼スコアが上がり、それに応じたPolinを手にする。入手したPolinは、賛同する政治家の政策や主張に「いいね」することで消化する。
一方政治家は、市民から集めたPolinと引き替えに、市民のビッグデータを入手して選挙などに活用することができる。トークンエコノミー利用により、政治に関心の低い若年層の関与を高め、政治家も、賛同をたくさん得るために、本当に市民のためになる政策や主張を行うようになる。また、政治家本人のSNSなどによる主張は誹謗中傷の的になりやすいが、ここでは質の高い議論ができ、有権者と政治家双方のニーズを満たすプラットフォームになるとしている。
今回のβ版のリニューアルでは、テクノロジーで日本の国家システムを再構築するミッションを、誰でも参加しやすくするために、より柔らかく温かみのあるロゴに変更。また、「プロジェクト機能」を追加して、ユーザーが投稿した生活上の課題に共感が集まると、PoliPoliに登録している政治家を招き、課題解決のためにその政治家や他のユーザーと話し合うことが可能となる。
さらに、これまでのトライ&エラーを通じて、自分の主張をしたいだけのユーザーでは無く、「イシューを抱えた人たちの課題を解決する」プラットフォームとする方向に転換。より身近で、政治家や行政からのフィードバックも得やすい地域課題を中心に取り上げることとした。
これまでにも、神奈川県や東京都の港区・渋谷区と連携し、PoliPoli内にそれぞれの地域の課題に関する意見やアイディアを募集するトークルームを設けたり、福岡市長選挙時に、西日本新聞との提携により、PoliPoli内に市長選情報や議論を掲載するなど、地域における政治的課題の解決をバックアップをする様々な連携を行ってきている。
同社では、地方統一選挙や参議院選挙などが目白押しの2019年に、トークンエコノミー化よりも、まずはPoliPoliを活用した政治コミュニティの活性化に注力するとしている。