レクサス、新型「RC F」をデトロイトで公開
2019年1月16日 10:05
米デトロイトで1月14日~28日に開催される2019年北米国際自動車ショー(デトロイトモーターショー)で、レクサスはマイナーチェンジしたスポーツクーペ「RC F」を世界初公開する。
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レクサスの“F”シリーズは、「公道からサーキットまでシームレスに走りを楽しめる」という開発コンセプトを掲げ、レクサス高性能モデルのラインアップとして2007年に誕生。レクサスブランドのスポーツイメージや、運動性能の進化を牽引してきた。
レクサス“F”の新たな一歩として今回発表した新型RC Fは、持ち味とする優れたパフォーマンスを進化させることを目指し、軽量化を狙って改良を図った。結果、従来型比20kgの軽量化を実現。同時に限界領域でのコントロール性向上を目的に、トレッドパターン一本一本のコンパウンド材質まで拘ったタイヤを新開発。サーキット走行などにおいても優れた操縦安定性を発揮する性能を獲得したという。同時に空力性能のほか、パワートレーン、タイヤ、サスペンションなど、あらゆる点に改良を加え、常用域での軽快な走りと限界域における優れた操縦安定性を実現したモデルとなった。
“F”の自然吸気エンジンのリニアな加速フィーリングを際立たせるため、エアクリーナー形状変更による吸気性能向上とスロットル制御の改良によりアクセルレスポンスを向上させ、同時にエンジン出力を向上させた。得られた最高出力は472hp(352kW)/7100rpm、最大トルクは54.6kg.m(535Nm)/4800rpmだ。
またディファレンシャルのローギア化を図ることで、サーキット走行におけるアクセルでの車両コントロール性を向上させている。街乗りの際にも軽快な走りを感じることができるという。エンジントルクを制御し、発進時のタイヤ空転を防ぐローンチコントロールを採用。スポーツ走行における鋭いスタートダッシュを実現している。
エクステリアは、「レース育ちのスタイリング」をコンセプトに、レースで培われた空力デバイスや形状を最大限スタイリングに織り込んだデザインとした。これによってダウンフォースを向上させたほか、サイドのロッカーモール後端にアンダーカット形状をつくることでリヤタイヤ周辺の乱気流を抑制するなど、空力性能の向上を図りつつ、独自性を狙ったデザインとした。また、前後のホイールハウスにダクトを設けることでホイールハウス内に溜まった空気の圧力を低減。コーナリング姿勢の最適化やステアリングの応答性向上につながったという。
“F”が持ち味とするサーキットにおける優れた走行性能を象徴するバージョンとして、“F”の高性能と進化を象徴する高性能バージョン“Performance package”を新たに設定したのも大きなニュースだ。日本のSUPER GTや米国のデイトナ24時間レースなど、モータースポーツで培った技術を基に、エンジンフード、ルーフ、フロントスポイラーなどの外装部品やブレースにCFRPを採用したほか、カーボンセラミックブレーキ、チタンマフラーなどの採用で、従来型比70kgの大幅な軽量化を実現。また、加速性能・空力性能も向上させ、より高い次元の運動性能を実現したグレードで、“F”の決定版とも呼べるモデルだ。
また、専用の固定式カーボンリヤウイングを採用。標準仕様のアクティブリヤウイング以上の高いダウンフォースとロードラッグを実現し、高速走行時の安定性と高速域の伸び感を両立している。
専用のインテリアカラーやオーナメントパネルなどの採用で個性を際立たせた。新型RC Fの日本での発売は、2019年5月を予定している。(編集担当:吉田恒)