米国、一部政府機関閉鎖で国立公園がゴミだらけに
2019年1月11日 14:53
あるAnonymous Coward曰く、 アメリカでは国境の壁の予算問題(過去記事)をめぐり、2週間以上にわたって一部政府機関の閉鎖が続いている。その影響が国立公園にもおよび、トイレを清掃したりゴミを回収するスタッフがいなくなっているそうだ。
この影響で、カリフォルニア州南部にあるジョシュア・ツリー国立公園では「人の排泄物が溢れた」ことから1月2日にキャンプ場を一時的に閉鎖した。このほか、ヨセミテ国立公園なども閉鎖に追い込まれたほか、ワシントンD.Cの近くにある国立公園ナショナル・モールのゴミ箱もゴミがあふれているという。
過去にも政府機関の閉鎖はあったが、こうした事態は今まで起きなかったという。過去の同様の事例では、政府機関が閉鎖すると公園も閉鎖されていたためだ。しかし、今回は政府機関閉鎖中も公園を開放していたことから問題が発生したとしている。
国立公園保護協会(NPCA)は、公園の入場料を利用してメンテナンスを行うと発表したものの、400以上ある国立公園のうち、料金を徴収しているのはわずか117箇所だけ。どの程度まで各公園に予算が行き渡るのか不明だ。また、野生生物への影響や入場料によって本来行われる予定だったサービスなどにも影響が出るとみられている(Business Insider、NATIONAL GEOGRAPHIC、Slashdot)。