米フロリダ州の男性、わずか4回の試行で51番目のメルセンヌ素数を発見
2019年1月6日 21:52
Great Internet Mersenne Prime Search(GIMPS)は12月21日、これまで知られている中で最大の素数かつ51番目のメルセンヌ素数となる、282,589,933-1(M82589933)が12月7日に発見されたことを発表した(プレスリリース、The Registerの記事)。 発見に使われたコンピューター資源を提供したのは、米国・フロリダ州のITプロフェッショナルの男性だ。この男性は何年にもわたってGIMPSのソフトウェアをコンピューターのストレステストとして使用しており、プロジェクトへの恩返しとしてメディアサーバーで素数の探索を最近開始したそうだ。 GIMPS参加者の中には20年以上にわたる数万回の試行で探索に成功しない人もいる中、この男性は4か月未満、わずか4回の試行でM82589933を発見したという。男性のメディアサーバーはIntel Core i5-4590T(4コア4スレッド)を搭載したもので、素数であることの確認に連続稼働で12日間を要しているが、GIMPSでは豊富なコンピューター資源がなくても十分に戦えることを示すものだと述べている。 M82589933は桁数にして24,862,048桁。これまで最大だった素数M77232917よりも160万桁以上多い。ZIPファイルで公開されているM82589933のテキストファイルを展開すると24.1MBとなり、100桁ごとに改行されたテキストは248,621行におよぶ。