ダブレット、2019年春夏コレクション発表
2019年1月2日 21:19
ダブレット(doublet)の2019年春夏コレクションのテーマは「1,2,3,Dー!」。この茶目っ気たっぷりのテーマから、3Dに焦点を当てたコレクションだ。
■ポップで楽しい3Dの世界
ポップで楽しいカラーパレットのなかには、実は3Dの要素がいっぱい。アロハシャツには、ピンクからグリーンに移り変わるカラーパレットでPINK(ピンク)とGREEN(グリーン)のロゴをあしらった。ロゴからは刺繍糸をあふれ出させるように立体的に施して、ディテールで3Dを表現している。
3D要素は探せば探すほど目に留まって、例えば、随所に採用したレンチキュラーによるモチーフもテーマを象徴している。さらに、赤と青の“ANGLY"のロゴ入りトップスはそれ単体ではなく、3D眼鏡付きという3Dが体感できるセット仕様だ。“ANGLY"と示しながらも、思わず笑ってしまうようなアイテムにデザイナー井野のファッションを楽しむ心が表れている気がする。
■素材でみる3D
クリア素材のレイヤードで魅せる3Dの世界はどうだろう。スタジャンは、身頃部分にPVC素材を重ねて、通常にはない“錯覚”を生み出した。また、ブルゾンやコートは、スケルトン素材を用いることで、インナーの世界を蜃気楼越しにみるかのようにぼんやりと映し出す。
■シルエットでみる3D
トップスはクロップド丈かつワイド幅によって、まるで身体から飛び出るようなシルエットを築いている。ジャケットはオーバーサイズで、袖はまるで羽根が生えたみたいに大きく広がっている。ボトムスの中には、クレイジーパターンのものや、わざと大きめに身幅をとったもの、さらに立体裁断のデニムパンツなど提案。身体と洋服の間の空間作りもまた今季のテーマにリンクしている。