2019年の乃木坂は激変の年になる!?
2018年12月30日 10:06
紅白歌合戦を最後に、大エース西野七瀬が卒業を迎える乃木坂にとって、2019年は否が応でも世代交代の年になる。
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2018年、川村真洋、生駒里奈、相楽伊織、斎藤ちはる、能條愛未、川後陽菜、若月佑美、西野七瀬と8名の卒業があったが、気になるのが彼女たちが世代でいうとほとんどが中堅世代であるということだ。
現在、最年長の新内眞衣、さらに白石麻衣、松村沙友里、衛藤美彩といったベテランお姉さん組と、齋藤飛鳥、星野みなみ、堀未央奈を中心とする次世代エースが残っているので、表面的には屋台骨が崩れることはなさそうだが、経験とスキルを兼ね備えた中堅がごっそりと抜けてしまっているということは、下士官のいない軍隊みたいなもので、案外脆いものでもある。
特に、川村・斎藤・能條・川後の4人はアンダーライブを通じて後輩たちへのアドバイザーとしての役割も兼ねていたようなので、よけいに喪失感が大きくなるように思う。
もちろん、残されている若手……特に、アンダラのリーダーを任された和田まあやや樋口日奈、そして2期生にかかる期待と責任は大きくなるが、それ以上に運営のハンドリングが大切になってくるのは明白だ。
アイドルグループとしてのブレイクだけではなく、演劇を中心に個人個人のマネージメントも細やかにしてきた優秀な乃木坂の運営ではあるが、2018年に限っては2期生への処遇や、全員の個人PVの廃止といった悪手が目立った。
はっきり言えば、写真集と個人仕事と握手会が目立ってしまい、肝心のグループアイドルとしての活動が今一つ充実していない印象を記者は持ってしまっている。
ライブはほとんどが卒業ライブとなってしまい、純粋にアイドルのライブとして楽しめたのは、(あくまで個人の感想だが)真夏の全国ツアーとアンダーライブぐらいだったのだ。
話題となった神宮と秩父宮での同時開催ライブも、ほぼアンダーと選抜に別れてしまって、全体ライブの一体感は乏しかったように思う。
そういう意味では、2019年は是非、もう一度楽曲とパフォーマンスに磨きをかけて、アーティスト乃木坂元年にしてほしいと思っている。
そのカギを握るのは、3期生の久保史織里と阪口珠美ではないだろうか?
久保の歌唱力は生田絵梨花、川村真洋に比肩するレベルの高さを持っているし、阪口珠美のしなやかな表現力溢れるダンスは中田花奈、伊藤万理華に勝るとも劣らない魅力を持っている。
これまで、歌唱力やダンスセンスの高いメンバーをあえてアンダーに据え置き、成長の伸びしろのあるメンバーに焦点をあてて成功してきている乃木坂ではあるが、この2人を選抜のフロントに持ってくるぐらいの挑戦は是非してほしいところだ。
また、ライブ映像の少なさも乃木坂にとっては改善すべき点だと思う。今や、アンダーライブを含め、どのライブも争奪戦が激しく、チケットを取れないファンがいるわけで、ライブシーンに対する渇望感は多くのファンが持っているところだろう。
AKBのように劇場公演を中継するようなことはできないのだから、もう少しライブ映像を円盤化できないものだろうか?4期生も入り、名前や顔を覚えてもらう上でも、こういう営業努力は必要だと思うのだが……。
ともあれ、今年一年、本当に乃木坂を追いかけていて楽しかった。メンバーにも運営にも感謝を込めて、来年のさらなる飛躍をお願いしたいと思う。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)