ANA、オーストラリア・パースへ新規就航 19年9月より 45都市目
2018年12月27日 13:51
●シドニーに続いての路線開設
全日空(ANA)は26日、2019年9月1日より、日系航空会社としては初めて成田からオーストラリア西海岸のパースへ就航すると発表した。昨年のシドニー線開設に続いてオーストラリアへは2都市目の就航となる。ダイヤは成田空港を11時10分に出発し、パースには同日の20時15分に到着、復路はパースを21時45分に出発し、成田には翌日の8時25分に到着するスケジュールを予定している。機材は、B787-8(ビジネスクラス32席・エコノミークラス152席)を利用し、毎日の運航となる。
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●訪日需要の寄りこみを重視
パースはオーストラリア西部の中心都市で鉱物資源や天然資源が主力産業であり、日系企業も多く進出していることからビジネス需要が高い。また、オーストラリアから日本への訪日需要も増加しており、インバウンド需要の取り込みも重視している。これまでは東アジアや東南アジアの国を経由して行くのが一般的であったが、直行便が開設されることで、移動にかかる時間を大幅に短縮できる。
●成田での乗り継ぎの利便性をアピール
オーストラリアへは日本からもビジネス、観光の両面で需要が高い。一方でオーストラリアから見ると日本は魅力的なリゾート地であり、特に北海道は人気スポットである。そこでANAでは、成田空港における国際線・国内線の乗り継ぎの良さをアピールし、日本国内各地へ移動しやすいスケジュールになっている。さらに成田発の北米線への乗り継ぎの良さもアピールし、成田ハブの強みを生かしたいと考えている。
●未就航エリアへの乗り入れ拡大
ANAは2018-2022年度ANAグループ中期経営戦略に基づき、未就航エリアへの路線拡大を図っている。2019年2月にはオーストリアのウィーンへの就航を予定しており、今回のパースで45都市目となる。今後も、未就航地への就航を計画しており、さらなる路線の拡大、また世界最大の航空連合であるスターアライアンスに加盟している強みを生かして、世界中へのネットワーク拡大を狙っている。(記事:speedbird・記事一覧を見る)