年末のやり残しは「運動できるコワーキングスペース」で 終わらなければ全額返金も

2018年12月27日 09:16

 年の瀬が押し迫るこの頃だが、公私ともにまだ終えられてないこともあるのではないか。そうした「今年のやり残し」を解消すべく、 GOB Incubation Partners(東京都渋谷区)は、29日限定でコワーキングスペース 「Co-nect神楽坂」に専用スペースをオープンすると発表した。

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 入店時に「やり残した作業消化シート」を渡され、それを記入し滞在中に解消する。同店は500円/30分もしくは3000円/1日の料金で利用できるが、50%以上の集中力でこのシートに書かれたことを解消できなかった場合は利用料金を全額返金することとしている。時間は10時から18時までの8時間限定のイベントだ。

 「Co-nect神楽坂」では「集中力」をメンテナンスするため、運動できる環境が整えられている。ヨガマットやバランスボールが設置され、また専門のトレーナーが常駐している。初回のカウンセリングを経て最適な運動法を提案し、「50分仕事・10分ストレッチ」での利用を進める。運動といってもビジネスシーンで活用できるものを取り入れているため、普段着での利用が可能だ(希望者には有料レンタルウェアあり)。

 ワークスペースもゆったりとした空間となっており、木目調のデスクを使用。クッションにもたれながらの作業も可能となっている。自然空間にいるかのような環境での過ごし方を提供している。

 15日と22日には「積ん読消化プラン」を開催した。年末にかけて読めずにいた本を集中して読み込むというプランで、こちらも好評を得た。今回の企画は読書から一歩広げて仕事にも応用しようという狙いだ。

 仕事といってもオフィスワークだけではない。資格の勉強や領収証など書類の仕分けのほか、プライベートなところでは旅行の計画の作成や録り溜めていた番組を見るなど人により「今年のやり残し」は様々だろう。 「Co-nect神楽坂」では運動と集中を促進できるような環境を提供することで、これらのやり残しを一掃することを手助けする。

 「Co-nect神楽坂」の調査によると、運動前後の集中力を計測したところ10%の集中力の向上が見られたという。年末にやり残したことを、集中力を維持しながら一気に終わらせたい人にはうってつけの企画。なお混雑緩和のため、同企画への参加は事前予約が必要となっている。

 都心のコワーキングスペースは急増の傾向にある。 総合不動産サービス大手JLLが行った今年の調査によれば 都心のコワーキングスペースの延べ面積は去年より2倍以上増えている。増加するコワーキングスペース事業の中でこうした短期間での「やり残し解消企画」は、他との差別化が図れるものとみられる。(記事:藤原大佑 ・記事一覧を見る

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