ファミレスの利用頻度が減少 35.9%がほとんど利用せず マイボイスコム調査

2018年12月26日 19:00

 マイボイスコムの調査によると、ファミリーレストランを利用する人が減少傾向にあることや、利用する人ではメニューの豊富さや値段の手ごろさを重視している人が多いことが明らかになった。

【こちらも】外食産業の国内市場、引き続き拡大 ステーキ店やからあげ専門店が好調

■「ほとんど利用しない」が35.9%で最多

 25日、ネットリサーチサービスなどを提供するマイボイスコムが「ファミリーレストランの利用に関するアンケート調査」の結果を発表した。これは10代から70代の男女1万550人を対象にインターネット調査を行った結果を集計したもので、2015年11月調査についで8回目。

 ファミリーレストランを利用する頻度の問いでは、「週に2回以上」が1.0%、「週1回程度」が3.2%、「月2~3回」が9.0%、「月1回程度」が17.3%、「数カ月に1回程度」が33.6%となり、「ほとんど利用しない」が35.9%と最も多かった。

■ファミレスの利用頻度は減少傾向に

 2015年の前回調査では、「数カ月に1回程度」と「ほとんど利用しない」がともに34.5%だった。また、2008年の第2回調査では、「週に2回以上」が1.2%、「週1回程度」が5.2%、「月2~3回」が13.0%、「月1回程度」が22.5%、「数カ月に1回程度」が32.3%の一方、「ほとんど利用しない」は25.8%に留まっており、調査回数を重ねるごとに利用頻度が減っている傾向がある。

■「ガスト」と「サイゼリヤ」が1位2位

 利用する人に直近1年間で利用したファミリーレストラン(複数回答)を尋ねたところ、最も多かったのはガストで59.7%、次いで多かったのはサイゼリヤの41.8%で、この2つが3位以下を引き離している。3位以下は、「びっくりドンキー」(19.9%)、「バーミヤン」(18.9%)、「ココス」(18.7%)、「デニーズ」(18.3%)、「ロイヤルホスト」(16.3%)、「ジョナサン」(13.7%)、「夢庵」(10.6%)、「和食さと」(10.4%)などが続いている。

 また地域で異なる傾向もあり、「びっくりドンキー」は北海道で1位、東北で2位、「ジョイフル」は中国、四国、九州で1位や2位となっているとのこと。

■選んだ理由は「食べたいメニューがある」

 ファミリーレストランの利用を決めた理由として最も多かったのは「食べたいメニューがある」で41.1%だった。以下、「その日の気分」(26.2%)、「クーポンやキャンペーン・プレゼントなどがある」(21.6%)、「駐車場がある店舗」(21.5%)、「ドリンクバー、サラダバー、デザートバーなどを利用したい」(20.3%)、「安くておいしい店に行きたい」(20.3%)、「遠出したくない、近くで食べたい」(16.3%)などとなっている。

■「お手頃」「コスパ」が理由

 資料には、よく利用するファミリーレストランに対して寄せられた自由回答の一部を掲載している。ガストでは「味も良く、値段も手ごろ」「価格のわりに味のクオリティーが高い」「メニューが豊富」など、サイゼリヤでは「コスパがいい」「安くてボリュームがある」「ランチがお得」などの意見がある。この2つのチェーン以外でも「値段が手ごろ」「お得」「コスパがいい」など、価格面のメリットをあげた意見が目につく。(記事:県田勢・記事一覧を見る

関連記事

最新記事