三菱地所レジデンスなど、戸越5丁目19番地区で再開発本組合を設立
2018年12月26日 09:17
東京都品川区の東急大井町線「戸越公園駅」近くの戸越5丁目19番地区で、再開発本組合の設立が東京都から認可され、発足した。三菱地所と大成建設が25日、明らかにしたもので、地上23階建て約220戸のタワーマンションと商業施設を組み合わせた複合ビルが、2023年4月に誕生する予定。
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発足したのは戸越5丁目19番地区再開発組合。組合員として三菱地所レジデンス、大成建設、東京急行電鉄、首都圏不燃建築公社、大成有楽不動産が参画する。小池百合子東京都知事から21日に設立認可を受け、23日に組合の設立総会を開いた。
戸越公園駅南側にある地区面積は約3,000平方メートル。このうち、約2,400平方メートルの敷地に鉄筋コンクリート地下1階、地上23階建て延べ約2万2,000平方メートルのビルを建築、低層階に商業施設と駐車場、中高層階に1LDKから3LDKのマンションを整備する。ビルの高さは最高地点で約85メートルになる。2019年9月をめどに権利変換計画の認可を受け、2020年8月の着工を目指している。
計画地は老朽化した建物が密集し、オープンスペースが少ないため緊急車両が接近しにくいなど、防災面の大きな課題を抱えている。このため、不燃・共同化の検討が2005年から始まり、準備組合が2013年に設立されていた。
今後は街区を通る都市計画道路の拡幅を図り、延焼遮断帯を設けるとともに、駅前立地にふさわしい街区となるよう、にぎわいを創出する店舗の誘致や散策可能な敷地内通路、広場の整備を進める。
一方、戸越公園駅の北側に位置する戸越5丁目10番地区では、まちづくり勉強会を母体に戸越5丁目10番地区市街地再開発準備組合が発足した。これまでは大成建設と都市計画同人などが運営を支援してきたが、年明けにも事業協力者を決める。
東京都は戸越公園駅の連続立体交差化について検討を進めている。品川区と準備組合はこれを受け、駅前広場の整備計画についても協議することにしている。(記事:高田泰・記事一覧を見る)