SNS利用率、最多はLINEで約8割 InstagramとTikTokが成長 ICT総研の調査
2018年12月20日 09:26
ICT総研は18日、18年度のSNS利用動向に関する調査結果を発表した。国内のSNS利用者数は増加傾向にあり、18年末にはネットユーザー全体に占める普及率75%の7,523万人、20年末には普及率78.7%の7,937万人に達すると予測している。
【こちらも】日本のInstagramユーザー、40代以上が大きく増加
■LINE利用率は81%、InstagramとTikTokが伸長
ICT総研のアンケート(4,022人)によるとSNSの利用率が最も高かったのはLINEの80.8%。次いでTwitterの42.8%、Instagramの35.8%、YouTubeの34.0%と続いているという。
InstagramやLINE、Twitterの利用率は向上し、FacebookやSkypeの利用率は低下。なかでもInstagramの利用率は昨年の28.6%から7.2%増加し、Facebookの利用率を上回ったとしている。また今年度利用率7.1%でランクインしたTikTok(ティックトック)も注目としている。
■Instagramの躍進
これまで10代20代の女性を中心とした「若者向けSNS」とされてきたInstagramも世界では10億人を突破、世代や性別を超えた拡大を続けている。
5月にはフィードにある他人の投稿をストーリーズでシェアすることが可能となり、弱点とされた拡散効果も発揮。6月には日本でショッピング機能が追加され、企業にとっても重要なプラットフォームになっているという。
利用者満足度も高く、スマホ普及率の増加とともに利用者数や利用時間が増加していることから今後もさらなる成長が期待されている。
■急成長を遂げるTikTok(ティックトック)
TikTokは16年に登場したスマートフォン向けショート動画音楽アプリ。撮影した15秒のショートムービーを音楽やエフェクトを利用した「口パク」動画として投稿できる。余計な操作が必要なく気軽に投稿できることや、拡散力の高さから日本では中高生を中心に火がついている。
運営は中国にある「Bytedance」という企業。TikTokの他にも複数のメディアを運営しており、AI技術などにおいても今後成長が期待されている。
現在は利用世代が限定的だが、企業によるプロモーション活動に続々と利用されていることから、今後も大幅な成長が見込まれているという。