メルセデス・ベンツ、新たなプラグインハイブリッド・システム Sクラスに搭載

2018年12月16日 21:25

 メルセデス・ベンツ日本は、メルセデス・ベンツの最高級セダン「Sクラス」のEQ POWER(プラグインハイブリッド)モデル、「S 560 eロング」を追加し、全国のメルセデス・ベンツ正規販売店ネットワークを通じて発売した。

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 メルセデス・ベンツSクラスは、世界の自動車の指標とされてきたメルセデスのフラッグシップモデル。2013 年には、時代の最先端を行く「インテリジェントドライブ=知能を備えた革新的テクノロジー」「究極の快適性」「徹底した効率向上」をコンセプトに、新時代のプレステージカーとして登場し、累計販売台数は世界で30 万台を超え最も選ばれているラグジュアリーセダンのひとつだ。

 そして2017年、安全性と快適性、効率性を高次元で融合するインテリジェントドライブが大きく進化、クルマが通信機能を持ち利便性を飛躍的に向上させる「Mercedes me connect」を初導入、新開発のパワートレーンの導入など、安全性と快適性、効率性など新時代の自動車に求められる要素を搭載して生まれ変わった。

 今回追加となった「S 560 eロング」はエンジン、およびモーターの出力向上とともに、リチウムイオンバッテリーの蓄電容量も大幅に向上させ、EV走行距離40.1kmを達成するなど、プラグインハイブリッドとしての使い勝手を向上させた。

「S 560 e ロング」に搭載されるV型6気筒エンジン「M276」は最高出力367馬力(270kW)、最大トルク500Nmと、エンジン単体でも十分な動力性能を実現している。このエンジンに組み合わせたモーターは最高出力122馬力(90kW)、最大トルク440Nmで、システム総合の最高出力は476馬力(350kW)、最大トルクが700Nmとなり非常にパワフルでスムーズな加速を実現した。

 また、時速130kmまではモーターだけで走行が可能で、電気自動車のように使用することも可能。駆動用バッテリーはダイムラー社の完全子会社である「Deutsche ACCUMOTIVE」が生産する13.5kWhのリチウムイオンバッテリー。従来型の8.7kWhと比較し約55%の容量増ながら小型化された。このバッテリーは、今後複数のモデルに搭載することを前提として設計されている。また、車体側の充電器と設置工事費10万円分を含めた無料キャンペーンで提供する自宅用の充電用ウォールユニットの両方が、6.0kW充電に対応可能となり、充電にかかる時間を大幅に短縮している。

 パワーユニットに搭載した「インテリジェントアクセルペダル」には2つの機能がある。まず「プレッシャポイント機能」には、EV走行モードの際、これ以上アクセルを踏むとエンジンも使用しなければならないというモーター走行の限界点でアクセルペダルの抵抗を増してドライバーに知らせることにより、無駄なエネルギーの消費を抑えるドライビングを実現します。

 「ダブルパルス機能」には、ディスタンスアシスト・ディストロニック同様、レーダーで先行車両との車間距離と速度差を計測し、ドライバーが不要な加速操作を行っている場合、アクセルペダルに2回のノックパルスを発生させて知らせて不要なアクセルワークを防ぐ機能だ。

 進化したプラグインハイブリッド・システムを搭載したメルセデス・ベンツの最上級サルーン「S 560 eロング」の価格は1697.0万円だ。(編集担当:吉田恒)

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