10月の第3次産業活動指数は改善、基調判断「持ち直しの動き」に 経産省発表
2018年12月13日 14:13
経済産業省は、10月のサービス(第3次)産業活動指数が大きく改善したことから、9月に「足踏みがみられる」と変更した基調判断を、再び「持ち直しの動きがみられる」に戻した。
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■10年前の最高値に並ぶ
12日、経済産業省が10月のサービス(第3次)産業活動指数を発表した。10月の値は106.7で、前月比1.9ポイント増となり、2カ月ぶりの前月比プラスだった。この106.7は、直近高値だった5月の106.2を超えただけでなく、過去最高値だったリーマンショック(2008年9月)前の2008年3月の106.7と同値となっている。
■卸売、生活関連サービス、情報通信業などが好調
好調だった業種では、卸売業が、製造業との取引や輸出入品取扱量が復調。生活関連サービスの娯楽業が、プロスポーツの観戦者数やゴルフ場の利用者が増加。情報通信業が、ゲームソフトや業務用ソフトが増加。一方、医療・福祉や事業者向け関連サービスが不振だった。
■基調判断「持ち直しの動き」に戻す
指数が緩やかに上昇傾向が続いていたことから、基調判断は4月から8月まで「持ち直しの動きがみられる」だったが、9月は、8月の106.0から104.7と1.2ポイント減となったことで、「足踏みがみられる」と変更していた。しかし、10月には大きく改善したことで、再び基調判断を「持ち直しの動きがみられる」に戻している。9月の不調については、結果的に「自然災害の影響による一時的なもの」としている。(記事:県田勢・記事一覧を見る)