米ウォルマート、「楽天市場店」をオープン 米国から商品を直送

2018年12月11日 22:06

 米小売り大手ウォルマートは11日、楽天が運営するネットショッピングサイト「楽天市場」に、『ウォルマート楽天市場店』を開設し、ウォルマートが米国で取り扱う商品の日本でのネット販売を開始した。同社が日本でECサイトを展開するのは、今回が初めてという。

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 ウォルマート楽天市場店では、同社のファッショングッズ、アウトドア用品やおもちゃなど、約1,200点から販売を開始する。楽天市場サイトで注文を受けると、米国のウォルマートから空輸で商品を注文者に直接届ける。この販売で必要な経費である送料、関税、税金は、販売価格に含めてサイト上に提示される。

 今後、ウォルマート楽天市場店では、ウォルマートが米国で販売する多様な商品群を元に、楽天市場サイトで取り扱う商品を順次拡充していく予定だ。販売した商品のアフターサービスといった顧客サポートについては、ウォルマートの日本子会社である西友が担当する。

 楽天では、ウォルマート楽天市場店のオープンを記念して、同店の買物で付与される楽天スーパーポイントを最大10倍とするキャンペーンを11日午前10時から、12月26日午前9時59分まで実施する。

 このウォルマート楽天市場店の開設は、今年1月に発表された楽天とウォルマートとの戦略的提携の一環で、ウォルマートのECサイト開設に先立ち、今年8月には、電子書籍サービス「Walmart eBooks by Rakuten Kobo」を開始している。このサービスでは、ウォルマートの電子書籍やオーディオブックを電子書籍リーダー「楽天Kobo」で読めるだけでなく、ウォルマートと楽天Koboの両ブランドの総合カタログへアクセスできるように、Eコマースの環境整備として実施された。

 また10月には、楽天と西友が共同でネットスーパー事業『楽天西友ネットスーパー』を開始し、楽天が保有する1億ID以上の会員にスーパー西友の生鮮食品や日用品を提供するサービスを開始している。

 楽天とウォルマートは、楽天のEコマースのスキルと、ウォルマートの小売りの経験・ノウハウを活かして日米両国の顧客へより質の高いサービスを提供していくという。

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