配偶者からのクリスマスプレゼント、子供が生まれる前は79% 後は45%
2018年12月9日 20:23
日本の家庭は子供中心の家庭だと言われる。子供が生まれるまでは夫婦は女・男であるかもしれないが、子供が生まれると、女性は「ママ」、男性は「パパ」になる。21世紀になり、個や多様性が強調されるようになって、こうした傾向は薄らいでいるとも想像できる。しかし、実態はそうでもないようだ。
クリスマス商戦が既に始まっているが、子育て情報サービスのコズレが妊娠中および子供のいる男女3488名をサンプルに、クリスマス・プレゼントに関し「子どもが生まれる前後のパートナーへの意識の変化」などのアンケート調査を実施し、その集計結果を先月末に公表している。
子供が生まれてから初めてのクリスマスを経験した者に、子供が生まれる前と後でのパートナーからのプレゼントの状況について聞いたところ、パートナーからプレゼントをもらった者の割合は「子供が生まれる前」では79%であるのに対し「子供が生まれた後」では45%と8割程度から半数以下へと激減している。子供が生まれたことがきっかけとなりパートナーへの意識は大きく変化するようだ。
知人・親戚から「もらいたいプレゼント」について見ると、「洋服類」が54%で最も多く、次いで「絵本」が38%、「積み木・ブロック」が27%となっており、この3つが大きなシェアを占めている。これらは全て子供のためのもので、やはり子供ができたことで子供中心の関係になると言ってよいだろう。
実際に知人や親戚から「もらったプレゼント」の内容を見ると、「洋服類」が37%、「絵本」が25%、「積み木・ブロック」が14%、「ぬいぐるみ」が同じく14%と10%を超えて多くなっている。「洋服類」、「絵本」、「積み木・ブロック」の上位3つは「もらいたいプレゼント」と共通している。「もらいたいプレゼント」、「もらったプレゼント」の両者の内容を見ると、本人達も周りの者達も女性を「ママ」、男性を「パパ」と認識しているようだ。
「子供へのプレゼントに使った金額」を見ると、「3000円未満」と「5000~1万円未満」にグラフの山ができており、プレゼントの予算は一般的には3000円未満で、高いものについては5000円から1万円が相場になっているようだ。
子供の存在が重視されたからと言ってパートナーの存在が軽視されているわけではない。子供の誕生は2人にとって共通の大切な存在が誕生したということであり、2人がより幸福へと近づいたことであるとも言える。少子化の中、より多くの者がこうした幸福へ近づけるよう、出産・子育てがしやすい社会を作っていかなければならない。(編集担当:久保田雄城)