ケイト・スペード ニューヨーク、19年春コレクション発表
2018年12月1日 23:17
ケイト・スペード ニューヨーク(kate spade new york)は、2019年春コレクションを2018年11月28日(火)、東京タワーメディアセンターで発表した。
■ニコラ・グラスによるファーストコレクション
新クリエイティブディレクターのニコラ・グラスによるファーストコレクションは、ケイト・スペード ニューヨークのコアな要素をフィーチャー。ユニークな感性やスタイリッシュなアプローチで、新たなブランドの世界観を切り拓いた。
■“スペード”をフィーチャー
注目すべきは「スペード」の表現。4つの「スペード」を組み合わせた“スペードフラワー”は、総柄プリントのドレス、立体感のあるジャカードドレス、ラメ糸のニットカーディガンなど、様々な表現方法で繰り返し登場しているモチーフだ。黒地にピンクの“スペードフラワー”を隙間なくプリントしたドレスは、袖口や襟などにブラックのパイピングをあしらい、レトロな表情に仕上げている。
ウェアだけでなく、バッグにも「スペード」モチーフを多用している。バッグを閉めるとハート型にもなるスペード型のターンクロージャーをあしらったバッグ「二コラ」は、淡いピンクや、ブルーとライトブルーのバイカラーなど、明るいカラーリングがアイキャッチ。その他、レザースぺードを無数に編み込んだバケツバッグ「ドリー」や“スペードフラワー”を全面にあしらったハンドバッグなど、象徴的な存在としての「スペード」を印象付けた。
■プレイフルなテキスタイルパターン
また、遊び心に溢れたポップなテキスタイルパターンが、前向きで楽観的な女性像を後押しする。マッチ棒をランダムに並べたプリントドレスや、ヴィンテージ風の平面的なフラワープリントワンピース、花の中にリップモチーフやハートを描いたロングドレスなど、コミカルでアーティスティックな模様は、楽しい空気感を演出。水彩画のようなタッチで色彩豊かに表現されたテキスタイルは、群生する花を彷彿させるようなエネルギーに満ちている。
■フェミニンながらも凛とした佇まい
タイブラウスやトレンチコート、チェックのセットアップなど、オーセンティックでマニッシュなアイテムは、ライラックやピンクなどの色彩と組み合わせることで、都会的で柔らかなオーラを放っている。また、ギャザーを寄せ、ボリューム感のあるフォルムに仕上げたバルーンスリーブのブラウスや、リボンやベルトを使用してウエストマークしたスタイリング、ハイウエストに仕立てたワンピースやパンツは、クラシカルなフェミニンさを見せる一方で、凛とした表情を描き出す。