『影裏』沼田真佑の芥川賞受賞作が映画化 綾野剛×松田龍平初共演

2018年11月30日 11:59

 芥川賞受賞作・沼田真佑の小説『影裏』が映画化。2020年に全国公開される。

■芥川賞受賞作『影裏』実写化

 2017年文學界新人賞を受賞し、同年第157回芥川賞を受賞した沼田真佑の小説『影裏』は、岩手県を舞台にしたヒューマンミステリー。高い技巧と繊細で美しい文章の交差で文壇を驚愕させ、人間の心の裏側や、現代社会における繊細なテーマを描いた純文学作品だ。

■綾野剛×松田龍平が初共演

 主演は、第40回日本アカデミー賞優秀主演男優賞受賞・第15回ニューヨーク・アジア映画祭ライジングスター賞受賞などの経歴を持ち、『パンク侍、斬られて候』や『亜人』にも出演する実力派俳優の綾野剛。そして、共演には1999年の『御法度』でデビューし映画『舟を編む』や『探偵はBARにいる』シリーズ、『泣き虫しょったんの奇跡』、ドラマ「カルテット」など、話題作への出演が続く松田龍平。綾野と松田は、本作が初共演となる。

■監督は『るろうに剣心』シリーズの大友啓史

 監督は、NHK時代に「ハゲタカ」、「白洲次郎」、NHK大河ドラマ「龍馬伝」と、数多くの人間ドラマを手掛け、フリー転身後は『るろうに剣心』シリーズ、『ミュージアム』、『3月のライオン』などのエンターテイメント作品で日本映画界を牽引する大友啓史。撮影は、原作の舞台でもある岩手県にてオールロケで行われた。

■ストーリー

 今野(綾野剛)は、会社の転勤で移り住んだ岩手で同僚の日浅(松田龍平)と出会う。慣れない地でただ一人、日浅に心を許していく今野。二人で酒を酌み交わし、二人で釣りをする、まるで遅れてやってきたかのような成熟した青春の日々に、今野は言いようのない心地よさを感じていた。しかし、日浅は突然、今野に一言も告げずに会社を辞めてしまう。しばらくして再会をするものの、一度生まれた距離は埋まらず、ふたりは会わないまま時が過ぎていく―。そんな中、実は日浅が行方不明になっていることを耳にする今野。日浅を探そうとその足跡を辿るうちに、彼の周囲の人々の話から、今野は日浅の数々の影の顔、裏の顔を知ってしまう―。日の光の下、ともに時を過ごしたあの男の〝本当“はどこにあるのか―。

■詳細

 『影裏』映画化公開時期:2020年 全国ロードショー出演:綾野剛、松田龍平監督:大友啓史原作:沼田真佑『影裏』(文藝春秋)

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