寒ければ寒いほど懐が暖かくなる「氷点下割引」プラン、あづまや高原ホテルで

2018年11月29日 20:04

 長野県上田市にある「あづまや高原ホテル」では、気温が下がれば下がるほど宿泊金額をさげる「もっと寒さを楽しもう!寒くなるほどお得な『氷点下割引』プラン」を29日より販売すると発表した。

【こちらも】イルミネーションシーズン到来 老舗から体験型まで、個性ある輝きが夜を彩る

 上田市内は冬になると平均気温がマイナスになるほど寒冷な気候となる。最低気温ともなると2017年は1月と2月に‐15度を記録しており、その気温の低さが冬の観光客を遠ざける一因となっていた。

 その寒さを逆に利用しようというのが今回の「氷点下割引プラン」だ。割引の基準となるのは、チェックイン当日15時からチェックアウト日の朝6時までの「最低気温」。この最低気温が氷点下になれば、氷点下温度分が宿泊料金から割引かれる。

 2012年には最低気温が-29度を記録したこともあるため、もし宿泊日の気温がそれほど低ければ29%オフで宿泊できる。なお最低気温が氷点下にならなかった場合は割引にはならない。

 あずまや高原ホテルは、自然の魅力も見逃せない。標高が1500メートルもあるため、星空が間近に見える。ホテル正面デッキには天体観測用のデッキが設けられているため、満天の星空観賞を楽しむにはうってつけの場所だ。

 その星空を眺めながら入浴できる露天風呂も同ホテルのセールスポイントだ。雲海が見られる場合もあるため、雪山・星空と合わせて楽しむことができる。

 また同ホテルにはネイチャーガイドがついており、観光客を案内してくれる。冬場は植物や野鳥などが見られないのではと思われがちだが、積雪により普段は通れない新たな道ができているため、スノーシューで滑走しながらまだ見ぬ自然を楽しむこともできそうだ。

 さらに上田市はスキー場もにぎわっている。県内でも有名な菅平高原スキー場があり、あずまや高原ホテルからは車で15分ほどで行ける。特に寒い日は降雪も期待できるため、今回の割引と合わせれば、さらに楽しみが増えるかもしれない。

 上田市は昨今の歴史ブームに乗って上田城の観光客数は上昇しているが、それ以外の温泉地やスキー場の来客者数は横ばいの状態が続いている。今回の『氷点下割引プラン』のように、上田の寒さを逆手にとって宿泊客を呼び込めれば、市全体にとってもプラスになることだろう。(記事:藤原大佑 ・記事一覧を見る

関連記事

最新記事