中国の研究者ら、遺伝子編集でHIV耐性を持つ子供を誕生
2018年11月27日 22:35
中国の研究者らが人間の胚に対し遺伝子編集を行い、その後その胚から子供を誕生させる実験を行なったという(AP、朝日新聞、CNET Japan)。
この実験を行なった研究者がAPの取材に対し実験について語ったところによると、7組のカップルに対して胚の遺伝子操作を行い、そのうち1組が出産を行なったという。この実験の目的は、遺伝子編集によって生まれつきHIVに対する抵抗力を持った人間を作り出すこととされている。
被験者や実験の進行状況などについて詳しくは明かされておらず、論文についても未発表とのことだが、香港で開催される国際学会で詳細が発表されるようだ。
人間に対する遺伝子編集は倫理的な問題もあることから賛否が分かれているが、中国では人間に対する遺伝子操作関連の研究についてはむしろ推進されている方向であるという(過去記事)。そういった背景もあり、過去には人の受精卵の遺伝子を改変する研究も行われている。ただ、今回の実験については中国内からも批判的な声が出ているようだ。