乃木坂46 川後陽菜卒業の大ダメージ
2018年11月23日 11:27
西野七瀬、若月佑美、能條愛未と、今作『帰り道は遠回りしたくなる』を最後に乃木坂を卒業するメンバーに、また1人、1期生、川後陽菜が加わった。
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川後陽菜は、1期生メンバーであるが選抜回数は1回。そしてアンダーライブが立ち上がって以来、すべてのアンダーライブに出演している、アンダーの象徴のようなメンバーである。
その一方で、深川麻衣の『聖母』というニックネームの名付け親でもあり、自虐と毒舌のセンスは乃木坂でも屈指。さらに、グループ内軍団のスイカとチューリップを兼任し、2期生からの信頼も厚い、乃木坂にとってなくてはならない存在であり、今後、乃木坂を支えていく若手メンバーのまとめ役として期待していた人もいるのではないだろうか?
しかし、彼女の卒業を告げるブログは、やるべきことをやりつくしたうえで、さらに自分を厳しい環境に置いて、上を目指したいという、ポジティブな内容で、卒業をブログで発表するアイドルは数多くいれど、どうしても湿っぽくなりがちな卒業発表で、こんなにも「応援したい」と思えたのは記憶にないぐらいの名文だと記者は感じた。
彼女は14歳で乃木坂入りしたが、それ以前に芸能活動をしていた経験者でもあった。ただ、彼女は若くして自分を客観視できる冷静さをもっており、それが逆に、キャラの迷走、さらには自分への過小評価につながり、嗜虐癖へと結びついてしまったのが弱点でもあった。
打席に立てば、打率も高いのに、どうしても自分から積極的にアピールすることができず、その抜群のセンスは知る人ぞ知る状態になってしまい、一般のファンには届きづらい面があったのだろう。
また、ダンスや歌を苦手と公言し、舞台も全員参加のプリンシパル以外は参加していないことから、その魅力が浸透していなかったもの残念なところだ。
しかしながら、彼女の卒業には、吉田豪をはじめ、映像・出版・サブカル業界関係者が一早く反応しており、見る人はきちんと見ていたのだと安心させられる。
乃木坂46という枠から飛び出した彼女が、自由に跳ねる瞬間を追いかけたい。(記事:潜水亭沈没・記事一覧を見る)