高島屋、スクエニHD、東エレクなど/本日の注目個別銘柄
2018年11月21日 15:48
<8233> 高島屋 1593 -302急落で下落率トップ、年初来安値も更新している。600億円のユーロ円建CBを発行すると発表している。転換価格は2180円で、前日終値に対するアップ率は15%。潜在株式数の比率は15.75%となるため、潜在的な株式価値の希薄化を嫌気する動きが優勢となっている。調達資金はCBの償還資金や日本橋再開発、ITシステム基盤などへの設備投資資金に充当するもよう。
<6503> 三菱電 1419.5 -39.0大幅続落。社内の品質基準を満たさないゴム部品を使った製品を、鉄道車両向けなどに出荷していたことがわかったと一部で報じられた。ゴム部品の製造子会社トーカンが必要な検査を実施していなかったもよう。工場の自動化支援機器やビル設備、電力関連機器、自動車部品など幅広い製品にも採用されていたとみられる。現在のところ安全性の問題は見つかっていないようだが、今後の信頼性の低下などが懸念される状況となっている。
<9684> スクエニHD 3260 -135大幅続落。クレディ・スイス証券では投資判断を「アウトパフォーム」から「ニュートラル」に、目標株価も5800円から3400円に引き下げた。9月以降は複数の大型HDゲームを投入、下期も「JUST CAUSE4」、「Kingdom Hearts III」などがリリースされるが、発売とともに償却が発生することから、利益は来期に後倒しにしているもよう。今期業績予想の下方修正を格下げの背景としている。
<6630> ヤーマン 2034 +115大幅反発。19日に発表された業績上方修正を受けて、前日は当面の出尽くし感から利食い売りに押される展開だった。ただ、本日は一転して見直しの動きが強まる展開に。大和証券では投資判断「2」を継続で、目標株価を2900円から3100円に引き上げた。アジア市場での急速な需要拡大の取り込みが、インバウンドからECなど直接販売にシフト、中期目標の売上高300億円の早期達成が見えてきたと評価。
<8473> SBI 2426 -207急落。子会社のクォーク社で実施していた「QPI-1002」による腎移植後臓器機能障害に対するフェーズ3試験において、主要評価項目が達成されない結果となることが判明したと発表。クォーク社ではフェーズ3継続実施に向けてFDAと協議を進める予定で、ノバルティスファーマとも契約維持条件などの交渉を進めていく方針。他の期待分野の臨床試験などは順調に進んでいるようだが、目先的に失望感が先行する格好へ。
<6479> ミネベア 1698 +65大幅反発。発行済み株式数の1.49%に当たる630万株、116.55億円を上限に自社株買いを実施すると発表、好感材料とされている。取得期間は11月21日から12月20日までと比較的短期間であり、需給インパクトは強まりやすいとの期待感が先行へ。足元の株価は年初来の安値圏にあり、見直しの動きなども強まりやすいもようだ。
<8035> 東エレク 15355 +710大幅反発。本日は同社のほか、アドバンテスト<6857>やSCREEN<7735>など半導体製造装置の一角で強い動きが目立っている。米国株式市場は大幅安となったが、SOX指数はプラス圏を確保しており、支援材料とされているもようだ。著名な米空売り投資家シトロン・リサーチが株価の強気の見方を示してエヌビディアが反発したほか、アプライドマテリアルズも4%近い上昇となっている。
<1605> 国際帝石 1218.0 -41.0大幅続落。原油相場の下落が売り材料となっている。昨日のNY原油市場ではWTIは前日比3.77ドル安の1バレル=53.43ドルとなり、昨年10月26日以来の安値を付けている。一時は52.77ドルにまで急落した。世界的な株安による需要後退への懸念が広がったほか、明日発表となるEIAの石油在庫統計において、国内全体の原油在庫の増加が予想されていることなどが原油安の背景となっているもよう。
<6047> Gunosy 2951 +91大幅反発。東海東京証券では投資判断「アウトパフォーム」継続で、目標株価を2500円から3400円に引き上げた。アドネットワークの単価上昇、アプリのダウンロードコストの低下を反映させ、今5月期営業利益予想を25億円から28億円に上方修正、会社側の上方修正値を上回ると見込む。今後もMAUの堅調とアドネットワークの単価上昇効果が継続するとして、今後3年間の営業利益年平均成長率を29%と予想。《US》