トヨタ、小型コマーシャル・バン「プロボックス」「サクシード」にHV追加

2018年11月21日 14:44

 トヨタ“働くクルマ”の業務用車両でもっとも小型のボンネット・バンである、プロボックスならびにサクシードにハイブリッド車(HV)を追加した。また、全車に一部改良を施し、プロボックスは全国のトヨタカローラ店、サクシードは全国のトヨタ店ならびにトヨペット店を通じて、12月3日に発売する。

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 プロボックス、サクシードの両ハイブリッド車は、働くクルマにふさわしい燃費の良さと高い走行性能を実現しているのが大きな特徴であるのはいうまでもない。

 搭載したパワーユニットは、同社の「カローラHV」やHV専用車種である「アクア」と同じ、最高出力74ps/4800rpmと最大トルク11.3kg.m/3600-4400rpmを発生する1.5リッター4気筒エンジンをモーターがアシストして、総合パワー100psを達成したシステムだ。搭載する駆動用バッテリーはニッケル水素電池である。

 燃費は、新たに導入された世界統一試験サイクル、WLTC(Worldwide-harmonized Light vehicles Test Cycle)モードで22.6km/リッターを実現。従来のJC08モード走行燃費で計測すると27.8km/リッターを実現し、「平成27年度燃費基準+25%」を達成するとともに「平成30年排出ガス基準75%低減レベル」の認定取得とあわせ、エコカー減税の対象車となっている。

 走行性能は、モーター駆動によるスムーズな発進と加速、あわせて高い静粛性も実現。さらに、オートエアコンやシートヒーター(運転席にオプション)、運転席横のスペースにセンターコンソール小物入れを標準装備するなど、働くクルマとして快適で便利な仕様としている。

 また、全車に衝突回避支援パッケージ「Toyota Safety Sense」に、昼間の歩行者も検知対象に加えた「プリクラッシュセーフティ」を標準装備。レーダーと単眼カメラの異なるふたつのセンサーにより、高い認識性能と信頼性を両立。プリクラッシュセーフティに合わせて、レーンディパーチャーアラート、オートマチックハイビームの3つの先進安全機能を組み合わせ、衝突回避や衝突時の被害軽減をサポートする。

 さらに、盗難防止用のイモビライザーを新たに標準装備するなど、優れた安全・防犯機能を確保している。

 加えて、USBポートの標準装備や、マルチホルダーのサイズを拡大することでスマートフォンやメモ帳などが楽に置けるようにするなど、働く人が使いやすい運転席まわりを追求したモデルとして熟成が進んだ。

 プロボックス、サクシードの両ハイブリッド車の価格は181.98万円からで、アクアの最廉価版に比べて7万円ほどリーズナブルだ。(編集担当:吉田恒)

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