「キャッシュレス化」へ消極的が4割 「無駄遣い」が不安 マクロミル調査
2018年11月19日 09:28
情報通信技術の進化に伴い世界では決済のキャッシュレス化が進んでいる。その中で日本のキャッシュレス化は大きく遅れているといわれる。中国や韓国よりも日本のキャッシュレス化は遅れているという記事もよく目にする。特にスマホ決済で遅れが著しいようだ。
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キャッシュレス化は消費者にとって便利であるばかりではなく、商業施設などでお釣りのために現金を用意するコストや手間も削減する。また、これには賛否があるかもしれないが、企業が消費者の決済情報を共有することで効率的な販促活動が可能となり無駄なコストの削減が可能になる。もちろん企業が消費者の個人情報を共有することに心理的な抵抗を持つ者も少なくない。というものの、キャッシュレス化を推し進めることで産業の効率化は格段に進むことは間違いない。
13日、リサーチ業のマクロミルが20~69歳の男女1000名を対象に実施した「キャッシュレス決済」に関する意識調査の結果を公表している。この調査結果によると、「普段の決済方法」を複数回答で答えてもらったところ「現金」が96.2%で圧倒的に多く、次いで「クレジットカード」の75%が50%を超えている。「スマホ決済」はわずか11.8%のみだ。指摘されているとおり、日本の消費者は現金主義のようである。
しかし、「現金のみ」の者は12%と少数派で「キャッシュレス決済を利用」している者は88%、このうち84%が「現金とキャッシュレスの併用」という結果になっている。
「現金」が最も多く利用する決済手段と答えた者の割合は、男性が62.0%、女性が68.2%で女性の方が高くなっている。世代別に見ると20代女性の82.9%が最も高く、消費に最も積極的と言われる若い女性で現金派が多いという結果だ。
「キャッシュレス化したいか」尋ねた結果では「したい」と回答したのは60%で未だ4割がキャッシュレス化に消極的だ。キャッシュレス化をしたいと答えた者に不安な点を尋ねた結果、「個人情報の流出」が47.3%で最も多く、次いで「災害などの非常時に利用不能」41.2%、「システムダウンによる利用停止」40.5%の順であった。キャッシュレス化を「したくない」と答えた者にその理由を尋ねたところ、「お金を使いすぎてしまいそうだから」が61.6%で最も多い結果であった。
キャッシュレス化を推し進めるにはセキュリティへの信用を確立することとフィードバック機能を充実させることが重要なようだ。(編集担当:久保田雄城)