JR日光線、車内放送に中国語とスペイン語追加 英語と合わせ3カ国語に

2018年11月17日 09:43

 JR日光線では2014年6月より、訪日外国人観光客によりわかりやすい乗車案内と観光案内を行うため、タブレット端末を活用して英語での車内放送を行っている。これをさらに充実させるべく、12月1日より中国語とスペイン語を追加する。

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 タブレット端末を活用した車内放送とは、タブレット端末に搭載されたアプリを乗員が操作し、あらかじめ登録された音声を選択することで英語をはじめとする外国語での音声放送を容易に行うものだ。

 文部科学省が発表している世界の言語別使用人口をランキングによると、1位が中国語、2位が英語、3位がヒンディー語、4位がスペイン語となっている。この言語別使用人口は、母語に限らず、使用する言語の人口の多さを示している。つまり、中国語、英語、スペイン語を押さえれば、観光を目的に訪日した外国人の多くをカバーすることになるのだ。

 日光線では、利用客からの要望を受けた乗員からの発案により、英語を駆使した車内放送を2014年6月に開始。中国語とスペイン語についても、日光駅社員発案からJR日光駅ツーリストインフォメーショセンター(TIC)で対応ニーズの高い言語を抽出し、追加導入に至ったという。

 日光といえば、日光東照宮を思い浮かべる人も多いだろうが、1999年の世界遺産登録に続き、平成の大改修の一環で行われていた陽明門の改修もつい最近になって終了したところ。お披露目の時には三猿の顔がかわいらしくなったと話題をまいたこともあった。

 こうした名勝への訪問を考える外国人旅行者の利用手段として鉄道を、より快適に使ってもらうべく整備した結果と言える。

 外国語放送の実施区間は、日光線の宇都宮~日光駅間。実施列車は平日・土休日とも下りは宇都宮駅発9時~16時の全列車(鹿沼駅行を除く)、上りは日光駅発10時~17時の全列車。放送内容は上下線共通で停車駅や車内設備、ドアボタンの利用について、さらに下り線では日光駅の観光案内所と日光エリア周遊のバス往復きっぷの案内など。また、上り線では宇都宮駅での新幹線へ乗換え案内などを予定している。(記事:M_imai・記事一覧を見る

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