青森・秋田・茨城・広島県のサークルKとサンクスがファミリーマートに統合
2018年11月13日 15:16
コンビニの統廃合は日進月歩の勢いで進んでいる。こちらは既定路線ではあるが、青森県、秋田県、茨城県、広島県の「サークルK」と「サンクス」全店が、2018年10月いっぱいをもってすべて営業終了した。順次、ファミリーマート店舗として生まれ変わっていくことになる。
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サークルKとサンクスのファミリーマートへの統合は、2016年9月から始まり、10月いっぱいで約4,900店が完了(※ビルド&スクラップの店を含む)した。統合開始前には全国で約6,200店舗を展開していたサークルK・サンクスだが、そのうち約1,000店舗は統合時に閉鎖が決まり、残りの約5,000店舗が転換を進めていた。ファミリーマートでは、2018年11月末までに統合を完了させる予定だ。
なお、ブランド転換した店舗では、一日あたりの売り上げ、客数は平均10%伸びているとのことで、ブランド統合の効果は顕著に表れている。
店舗そのものの統合はまだ完全には完了していないが、商品は2017年2月いっぱい、物流拠点は2017年6月いっぱいで統合を完了している。
さて、ここで軽く歴史を振り返ってみることにしよう。サークルKはアメリカで生まれたコンビニエンスチェーンである。元型である、テキサス州にあった食料雑貨店をKay's Drive-In Grocery Storeと言い、サークルKというのは何を意味するのかというと、牛の放牧において牛の所有者を示すための焼き印を模しているのだという。
日本に来たのは1980年のことで、2016年にファミリーマートに統合された。
サンクスの方は長崎屋が1980年に日本で興したコンビニエンスチェーンである。第1号店は仙台に置かれた。店名の由来は、SUN、Kids、USを組み合わせた造語によるもの。2001年にサークルKと経営統合し、のちにそのままファミリーマートに共に統合された。
そうした経緯はともあれ、ファミリーマートは今後、スケールメリットを活かしたサービス提供に務めていくとのことである。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)