ダイフク、太陽誘電、三井金など/本日の注目個別銘柄

2018年11月12日 15:46


<2395> 新日科学 616 +100ストップ高。先週末に上半期決算を発表、営業損益は1.4億円の赤字となったが、前年同期の7.8億円の赤字からは改善した。また、通期では5.2億円の赤字から2.5億円の黒字に上方修正した。連結子会社2社の除外で売上高は減少するものの、前臨床事業での堅調な受注状況などから稼働率が想定を上回り、利益率の改善が図れる見通しとなっている。一転しての営業黒字にインパクトが強まる展開になっているようだ。

<6383> ダイフク 5440 +390急反発。先週末に上半期決算を発表。営業益は231億円で市場予想を30億円程度上回った。7-9月期営業益は前年同期比45%増、半導体やFPD関連事業の好調で、四半期としては過去最高水準となった。通期予想は480億円から520億円に上方修正、第1四半期に続いての増額修正で市場予想も上回る水準となり、増配も発表した。FA関連として不透明感も残っていただけに、想定以上の好業績にポジティブインパクト。

<6976> 太陽誘電 2325 -291大幅続落。先週末に第2四半期決算を発表、7-9月期営業益は87億円で前年同期比62.6%増、会社計画の70億円、80億円程度の市場予想も上回った。また、通期予想は従来の245億円から300億円に上方修正した。ただ、MLCCの好調をけん引役とした業績拡大は織り込み済み、MLCCの受注が7-9月期は前四半期比で減少するなど、村田製<6981>との比較では物足りなさもあり、出尽くし感が先行。

<5706> 三井金 2587 -568大幅続落。先週末に上半期決算、並びに通期予想の下方修正を発表しており、嫌気材料とされている。上半期営業利益は92.5億円で前年同期比52.4%減益、第1四半期の増益から一転して大幅減益になっている。また、通期予想は440億円から245億円に下方修正、下振れは想定されていたものの、市場予想の330億円レベルも大きく下回った。銅箔などの機能材料や市況悪化による金属事業の下振れが背景。

<2453> JBR 1365 +300ストップ高で上昇率トップ。先週末に発表した決算内容がポジティブなサプライズにつながっている。前9月期営業利益は14.3億円で前期比60.8%増益、第3四半期決算時点の予想12.3億円を大きく上回る着地になった。今9月期見通しも、会員数の順調な増加を背景に、16.5億円で同15.3%増と連続2ケタ増益を予想している。年間配当金に関しても、前期の2円増配に続いて、今期は3円の増配を計画。

<4680> ラウンドワン 1152 -219年初来安値。先週末に上半期決算、並びに、10月の月次動向を発表。上半期経常益は45.1億円で前年同期比10.7%増、会社計画47億円をやや下回った。国内、海外ともに既存店は想定を上回ったが、米国新店計画の遅れが下振れの背景に。決算にサプライズはないものの、10月の既存店売上高は前年同月比8.4%減となり、5カ月ぶりのマイナスに転じたことが、先行きの警戒感につながる状況とみられる。

<3655> ブレインパッド 6120 +1000ストップ高。先週末発表の決算が好感されている。第1四半期営業益は2.1億円で前年同期比4倍となり、上期業績予想は従来の1.9億円から4-5億円のレンジに、通期では7億円予想から7.5-9億円のレンジに上方修正した。案件の大型化や新規受注の積み重ねによって案件利益が好調に推移したほか、想定ほど人件費も膨らまなかったもよう。もともと、下期偏重の予想だっただけに、一段の収益上振れ期待も支援要因に。

<1861> 熊谷組 3440 +500ストップ高。先週末に上半期の決算を発表、営業利益は82.1億円で前年同期比7.5%減益となった一方、通期予想は従来の240億円から250億円、前期比8.5%増に上方修正している。第1四半期は前年同期比23.7%減と低調スタートであったため、通期予想の上方修正には意外感もあるもよう。受注は足元好調に推移しており、上半期受注高は前年同期比39.8%増と大幅増になっている。

<1853> 森組 431 +80ストップ高。先週末に上半期決算を発表。営業益は14.2億円で前年同期比13.5%減となった。一方、通期予想は17.1億円から27.6億円に上方修正。手持ち工事の進捗が予想以上に好調なほか、工事採算改善により粗利益率も上昇しているもよう。第1四半期は31.6%減であったため、想定以上に収益は改善しているとの見方に。また、年間配当金も7円予想から12円に増配し、配当利回り妙味も強まる状況に。《DM》

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