Windows 10のシェア、アジアでもWindows 7を超える
2018年11月4日 18:55
StatCounterの10月分Windowsバージョン別シェアデータによると、アジアでWindows 10が初めてWindows 7を上回り、シェア1位となっている。 アジアでのWindows 10のシェアは1.42ポイント増の44.44%、Windows 7は0.48ポイント減の43.45%。10月にWindows 10が1位に上昇した国や地域はないものの、台湾やカザフスタン、タジキスタン、ロシアなどでWindows 7との差を大きく縮めている。これにより、南極を除く大陸別でWindows 7が1位なのはアフリカのみとなった。アフリカでもWindows 7が0.51ポイント減の43.91%、Windows 10が1.54ポイント増の41.16%となり、2.75%まで迫る。地図で見るとサハラ以南は大半でWindows 10が1位となっている。 世界全体ではWindows 10が1.87ポイント増の51.94%、Windows 7が0.89ポイント減の36.31%。国・地域別では中央アフリカやハンガリー、モルドバ、ベナンなどでWindows 10が初めて1位になり、Windows 10が1位の国・地域は9月の169から174に増加している。デスクトップOS全体ではWindowsが3.72ポイント減の78.04%と初めて80%を割っており、デスクトップOS全体に占めるWindows 10のシェアは0.41ポイント減の40.53%となる。Windows 7は2.07ポイント減の28.34%となり、2011年3月以来初めて30%を割った。 ただし、他のOSではOS Xが0.24ポイント増の13.73%、Linuxが0.04ポイント減の1.64%、Chrome OSが0.07ポイント増の1.15%と大きく増加したものはなく、Unknownが3.45ポイント増の5.44%となっている。一方、全プラットフォーム合計ではWindowsが1.19ポイント増の37.42%となり、3.72ポイント減で37.13%のAndroidを1年ぶりに上回っているが、こちらもUnknownの増加が目立つ。 Net Applicationsのデータでは、1位のWindows 7が1.53ポイント減の39.35%なのに対し、2位のWindows 10は0.84ポイント増の38.28%と1.07ポイント差まで迫っている。9月に3位だったMac OS X 10.13はMac OS X 10.14の増加(1.8ポイント増、2.05%)に伴って4.63%(1.45ポイント減)まで減少し、前月4位だったWindows 8.1(0.04ポイント増、4.90%)と順位が入れ替わった。OS種類別ではWindowsが0.29ポイント減の87.27%、Mac OSが0.44ポイント増の9.96%、Linuxが0.17ポイント減の2.04%などとなっている。 SteamではWindows 10 64 bitが0.62ポイント増の61.24%、Windows 7 64 bitが0.44ポイント増の29.61%となっており、64ビット版Windowsが全体の94%を占める。Windows全体では0.02ポイント減の96.44%、OSXは0.03ポイント減の2.84%、Linuxは0.05ポイント増の0.72%となっている。 現在はWindows 10を実行するデバイスの台数が7億台以上という数字に変更されているが、先日「Microsoft by Numbers」ページで全世界のWindows PCの台数が15億台と発表された(Internet Archiveのスナップショット)。Appleも先日Macのアクティブユーザー数が1億人を超えたことを明らかにしているが、これらの数字が正しければStatCounterやNet ApplicationsではMacのシェアがかなり多めに出ていることになる。