日ハム、北海道北広島市への球場移転を正式表明
2018年11月2日 18:27
日本ハムが本拠地を札幌ドームから移転する。かねてより交渉が進んでおり、既に事態は秒読みとなっていたものではあるが、ようやく正式な表明が行われた形だ。
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移転先は新規に建設される新球場、仮称「北海道ボールパーク」。建設場所は北海道北広島市共栄(きたひろしま総合運動公園)、総工費は概算で約600億円を予定している。
具体的にどういう球場になるのかまでが発表されているわけではないが、日本ハムによれば、最良のプレー環境と先進技術を駆使した設備によってもたらされる臨場感あふれる空間と、食とスポーツを融合させたエンターテイメントを体験できる場を提供するとのことである。
今後のスケジュールとしては、2019年9月に新会社を設立、2020年5月に着工、2023年に竣工・引き渡し、2023年3月に開業とのことである。
さて、札幌ドームの際に大きな問題となっていた交通アクセスの問題であるが、JR北海道が新駅を建設するのか(※作れれば大きいだろうが、諸事情をかんがみあまり現実的な構想ではない)、北広島市唯一の駅である北広島駅から新球場までのバス路線を建設するのか(おそらくもっとも現実的で合理的な計画となる)についてはまだ発表がない。
ただどちらのプランを採用するにせよ、北海道の玄関口というべき新千歳空港からのアクセスは単純化され、時間的にも短くなるので、特にビジーター側のファンにとっては影響はかなり大きいと言えるだろう。JR北海道は陸上の路線であるので札幌市営地下鉄と比べると雪に弱いという問題はあるのだが、冬季に興行のない野球ならさほど問題のないところでもある。
あとは北広島市の地域振興という問題である。現状ではわずか人口6万の町であり、ほとんどが政令指定都市などである12球団本拠地の中で最小の町ということになる。色々と大変なことも多かろうが、以て嘉すべきとは言えようか。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)