JR東、中央線特急に新たな着席サービス 新型車両E353系導入で
2018年11月1日 17:09
●乗りやすく便利な切符に
JR東日本は10月30日、2019年春より、首都圏と中央本線の主要駅を結んでいる特急「あずさ」「かいじ」に新しい着席サービスを導入すると発表した。新型車両(E353系)への置き換え完了と同時に実施する。
【こちらも】JR東日本、景観と食を楽しむ新観光列車「海里(KAIRI)」デビューへ
従来は「指定席特急券」「自由席特急券」が設定され、特急料金にも差があった。しかし、新型車両では自由席が廃止され全席指定席となったことから、従来の「指定席特急券」に加えて、座席を事前に指定せずとも空席に着席できる「座席未指定券」が導入される。「指定席特急券」「座席未指定特急券」は同額であり、「通常期」「繁忙期」「閑散期」による価格の変動もない。
●座席未指定券の設定で使いやすく
今回のルール変更によって導入されるのが「座席未指定券」。従来の指定席券は、購入する段階で列車と座席が指定されるため、急な予定変更が多いビジネスユーザーなどには使いにくい部分があった。「座席未指定券」は購入後、乗る列車が決まった段階で指定席券売機やみどりの窓口を利用して、追加料金なしで座席指定をすることが可能。また、座席を指定せずに乗車すれば、空席に着席できる。
●空き状況を座席上方ランプで確認
新型車両(E353系)で新たな着席サービスを導入することができた背景に、座席上方ランプがある。指定席の発売状況を車内においてリアルタイムで確認することができるもので、ランプが赤色になっていれば空席を示しており、座席未指定券を持っていれば着席することができる。青ランプの場合には座席指定をしている乗客がいることを表しており、黄色はもうすぐ座席指定の乗客が乗車することを示す。車内では座席を指定することができないため、確実に座りたい場合は、事前に指定券に交換必要がある。
●チケットレスサービスで待たずに乗車
また新サービスの導入とあわせて、中央線特急にも「えきねっとチケットレスサービス」が導入される。えきねっとに事前に登録をしておけば、インターネット経由で特急券を購入することができ、IC乗車券を利用することができれば、駅についてどこにも立ち寄ることなく、改札口を抜けて列車に向かえる。また、購入時に「えきねっとポイント」が貯まったり、窓口で購入するよりも100円(子どもは50円)引きで特急券が購入できるといった特典も利用できる。(記事:speedbird・記事一覧を見る)