9月の完全失業率は2.3%、男性の改善により2カ月連続の低下

2018年10月31日 16:52

 総務省が30日に公表した9月期の労働力調査によると、完全失業率(季節調整値)は前月比0.1ポイント減となる2.3%となり、2カ月連続の低下となった。完全失業者数(季節調整値)は前年同月比19万人減となる160万人で、前月よりも7万人減少した。

【こちらも】中小企業、人手不足による廃業が相次ぐ

 完全失業者の内訳をみると、男性が前月比5万人減となる92万人、女性が同2万人減となる68万人だった。また失業状態にある理由としては、「非自発的な離職者(定年又は雇用契約の満了、あるいは勤め先や事業の都合により離職した者)」が同4万人減の40万人、「自発的な離職(自己都合)」が同3万人増の71万人、「新たに求職するため」が同4万人減となる36万人となっている。

 また完全失業率を男女別にみると、男性が前月比0.1ポイント減となる2.4%、女性は前月から横ばいの2.3%となり、男性に改善がみられた。年齢階層別にみると、男性の完全失業率は、「15~24歳」で4.0%、「25~34歳」で3.2%、「35~44歳」で2.0%、「45~54歳」で2.0%)「55~64歳」で2.5%。一方、女性の完全失業率は、「15~24歳」では3.2%、「25~34歳」では3.4%、「35~44歳」では2.1%、「45~54歳」と「55~64歳」では2.0%だった(65歳以上の男女別の完全失業率は、完全失業者が少ないため計算されていない)。男性は15~64歳までの全ての年齢階層において前月に比べて低下し、女性は「25~34歳」と「35~44歳」の年齢階級で前月より上昇した。

 就業者数(季節調整値)は前月比3万人増となる6,665万人で、男性は同2万人増となる3,715万人、女性は同1万人増となる2,950万人だった。そのうち雇用者は5,936万人で、男性は同8万人減となる3,257万人、女性は同10万人減となる2,679万人となっている。なお、非労働力人口(就業者と完全失業者を除いた人口数で、通学、家事、高齢者など)は同5万人増となる4,264万人だった。(記事:荒川・記事一覧を見る

関連記事

最新記事