ヤマハ発動機、農業用ドローンを2019年3月発売 ノウハウ講座も開講
2018年10月29日 07:02
ヤマハ発動機は、「YMR-08」を2019年3月に発売する。農業用マルチローター、通称ドローンと呼ばれるもので、同社の30年を超える産業用無人ヘリによる農薬散布ノウハウが投入されている。また、ドローンによる農薬散布のためのノウハウを教えるスクール「ヤマハマルチローターアカデミー」を、2018年11月から開講する。
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YMR-08は、1回のフライトで約1ヘクタール(地形などの条件によって誤差は生じる)という高い連続散布能力を持ち、また同社の産業用無人ヘリコプターにも匹敵する高い散布品質を誇るという。
現在、日本の農業就業者の平均年齢はついに66歳を突破し、総人口もまた200万人前後に減少している(1990年代には50歳代、480万人であった)。よって現在の日本の農業は、省力化・効率化が強く求められているといえる。
ヤマハ発動機は1988年以来薬剤散布に用いる無人ヘリの販売を行っており、2017年末時点で、国内に2,700機のヘリを保有する。2017年の薬剤散布延べ面積は100万ヘクタール、実に日本国内の水稲作付面積の40%以上という実績を誇る。その蓄積をもとに、YMR-08は開発された。
農業の現場において実際に必要な性能を満たすために、二重反転ローターによる力強いダウンウォッシュ散布機能、、オペレーターの負担と農薬散布ムラの低減を狙いとした3つのフライトモード選択機能、そして高い安全性を備えたメイド・イン・ジャパン品質のカートリッジ式バッテリーとモーターなどを備えている。
また、ヤマハローターアカデミーは、学科と実技、Eラーニング制度、専用シミュレーター(ヤマハ独自開発によるもの)による疑似体験などのプログラムを含み、全国25か所で開講する。費用は税別で、27万5,000円(教材・申請料込)。(記事:藤沢文太・記事一覧を見る)