奈良県・宇陀市立病院の電子カルテシステム、ランサムウェアに感染
2018年10月26日 22:03
奈良県宇陀市の宇陀市立病院の電子カルテシステムがランサムウェアに感染し、データの一部にアクセスできなくなる問題が発生している(Security NEXT、日経新聞)。
ランサムウェアはデータを暗号化するなどしてアクセスできなくしたうえで、暗号化解除の引き換えに金銭を要求するもの。これによって電子カルテシステムの診療記録の一部が利用できない状況になっていたという。原因として「ウイルス対策ソフトが最新ではなかった」としている。感染経路についてはまだ特定できていないようだ。
同院は金銭の支払いを行わず、感染したサーバーの性セットアップを行ってシステムを復旧させた。しかし暗号化されたデータについてはバックアップ用の磁気テープがセットされていなかったことが判明、アクセスできない状況が続いているようだ。そのため、データの復元をセキュリティ企業に依頼しているという。