上昇見込みのパラジウム、代替銘柄としての白金価格は? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)

2018年10月26日 09:23


*09:23JST 上昇見込みのパラジウム、代替銘柄としての白金価格は? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)
こんにちは、フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。今回はこれから買いチャンスがありそうな白金市場についてのレポートをご紹介します。

松永さんは、白金市場について『東京パラジウムの大幅高が目立っております。それにより、「東京パラジウム−東京白金」の価格差が過去最高を記録しました』と伝えています。

自動車の排ガス触媒としての需要からプラチナ似た動きをするパラジウムが上昇するということは、パラジウムの代替銘柄としての白金価格が気になるところですね。レポートでは、『東京パラジウムが更に上昇することになれば、「自動車触媒におけるパラジウムの代替銘柄としての白金」への注目が高まることになりそうです』と指摘しています。

パラジウムの上昇には、『米国がロシアとの核兵器協定を解除する予定であること』が背景にあるようです。ロシアのパラジウム生産については『世界生産の約43%を占め、世界最大のパラジウム生産国です』として、『米国とロシアの関係悪化が進み、米国が再びロシアに経済制裁を強化することになれば、ロシアのパラジウム輸出に影響が及ぶとの観測が高まったようです』と考察しています。

また、パラジウムの需給については、『シティグループのアナリストは先月末、今年の世界のパラジウム生産が 48万1000オンス減少し、供給不足が 2020年まで続くとの見通しを発表しました。パラジウムの世界需給は、今年で3年連続の供給不足となっております』と伝えています。さらに、『米国とロシアの関係悪化がさらに進めば、パラジウムの供給不足が更に深刻化するとの観測が高まってきたようです』とのことです。

◯東京パラジウム−東京白金の価格差が過去最高を記録
◯米国とロシアの関係悪化でロシアのパラジウム輸出に影響が?
◯パラジウムが世界的に供給不足、さらに深刻化するとの観測

以上を踏まえると、パラジウム価格の上昇が見込まれ、その代替銘柄としての白金の価格上昇につながるかもしれません。

参考にしてみてくださいね。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の10月23日付「白金市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子《HH》

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