中小企業のIT活用を支援する「スマートSMEサポーター」 中小企業庁が認定
2018年10月24日 16:06
経済産業省中小企業庁は22日、中小企業を支援するITベンダー等136機関を「情報処理支援機関」(スマートSMEサポーター)として認定した。7月に一部改正が施行された中小企業等経営強化法に基づく認定第1号。この制度は、中小企業がITツールを活用して生産性向上や経営基盤の強化を図りやすくするため、ツールを提供し、活用を支援するITベンダーを国が認定するもの。第2回目のスマートSMEサポーター募集を11月22日まで受け付けており、その後も引き続き期間を設定して募集を続ける。
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■中小企業がITベンダーやITツールを選定しやすい仕組みを構築
中小企業は深刻な人手不足の状況に直面しており、生産性を高めることが求められている。これまでも国ではIT導入補助金制度により約4,500社のベンダーが約2万件のITツールを登録するなど、民間企業が経営課題を解決する仕組みを作ってきたが、中小企業から「どのITツールに効果があり、安全に利用できるか分からない」との声があり、また民間ベンダーも中小企業とのパイプが少ないことなどが指摘されていた。
そこで、ITベンダーをスマートSMEサポーターとして認定することで中小企業が使いやすいITツールの開発を促し、中小企業はITベンダーやITツールを選定するために必要な情報を取得できるようにした。スマートSMEサポーターとして認定された機関および情報は、「情報処理支援機関検索」サイトで検索可能だ。
■ITベンダーを対象に第2回以降の募集も
認定された機関には登録番号入りのスマートSMEサポーターロゴマークが提供され、Webページに掲載された業務情報などを中小企業が検索することにより発注や相談を受けることになる。
申請は個人事業主から大企業まで事業規模に関係なく行うことができる。第2回の募集は11月22日で締め切られるが、引き続き第3回(2019年1月上旬~1月末)、第4回(3月中旬~4月中旬)の募集が予定されている。申請は、受付期間内に限り、申請フォームから行う。各回の締め切り後、45日以内(標準)で審査が行われる。
詳しい情報は「スマートSMEサポーター」特設サイトで入手できる。申請手続き等に関する問合せは0120-344-998まで。
■第1号認定機関のリスト入手先
第1号認定機関が発表された22日、中小企業庁で安藤久佳中小企業庁長官からグローバルワイズの伊原栄一代表取締役に認定証が授与された。認定された136機関のリストは以下のサイトからダウンロードできる