台風や地震の影響あるも全体では2カ月連続増に ショッピングセンター9月売上
2018年10月22日 18:57
日本ショッピングセンター協会が発表した9月の報告によると、台風の上陸や北海道地震により、北海道や近畿地方などで大きく前年を下回ったものの、休日の増加や3連休が2週続いたことで、全体の売上高は前年比プラスになったことが分かった。
【前月は】ショッピングセンター8月売上は0.9%増 2カ月ぶりに増加 日本SC協会
■売上は2カ月連続の前年比プラス
22日、日本ショッピングセンター協会が9月の「SC販売統計調査報告」を発表した。9月度の既存SC(ショッピングセンター)売上高は4,913億8,084.3万円で、前年同月比1.5%増となり、2カ月連続で前年同月比プラス。直近では、5月の2.8%減、6月の2.3%増、7月の1.9%減、8月の0.9%増と、凸凹になっていたが、2カ月連続でプラスとなるのは3月の2.2%増、4月の1.0%増以来のこと。
■休日増や2度の3連休で売上増
内訳は、テナントの売上高が3,972億891万円で、前年同月比1.7%増となり、2カ月連続のプラス、キーテナントは941億7,193.3が万円で、同0.7%増となり、3カ月ぶりのプラスだった。2度の台風上陸や北海道地震による休業もあり、「一部の地域では苦戦がみられた」ものの、休日が2日多かったことと3連休が2回あったため、全体としてプラスになったという。
業種ごとの販売動向では、飲食やサービスが好調と回答したSCが多かったものの、月前半に残暑の厳しかった地域で秋物衣料の動きが鈍かったことなどから、婦人衣料が不振と回答したSCが非常に多かったという。
■関東や九州・沖縄が好調
主要都市で好調だったのは、千葉市(前年同月比:5.5%増、以下同じ)、東京区部(3.5%増)、北九州市(5.4%増)、福岡市(4.3%増)など。地域で好調だったのは、関東(3.7%増)、北陸(3.3%増)、中国(4.7%増)、九州・沖縄(3.7%増)だ。
■災害の影響で北海道や札幌が大幅マイナス
逆に前年同月比マイナスとなった都市は、札幌市(10.6%減)、川崎市(1.7%減)、神戸市(1.1%減)、広島市(3.6%減)の4か所。地域は、北海道(15.5%減)、近畿(3.7%減)の2地域で、先に書いた概況通りに、災害の起きた地域でマイナスになっている。(記事:県田勢・記事一覧を見る)