TVアニメ『SSSS.GRIDMAN』第2話「修・復」【感想コラム】
2018年10月22日 08:50
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
今回からOPが入りました!歌詞を聞いていると、やはり侵略に気付いていない人がほとんどなのかと思わせられますが、それはこれから明かされていくのでしょうね。
11月7日発売のシングルCDはB面が原作のOP「夢のヒーロー」のカバーということで、聞いてみたい気がします。原作のOPは「これどうやって撮ったの?」と思わされる映像が使用されており、後から内視鏡を使ったらしいと聞いて納得。ちなみに、タイトルロゴも実写だそうです…ずっとCGだと思ってました。
このページの目次
1 TVアニメ『 SSSS.GRIDMAN 』第2話「修・復」のあらすじ2 明かされた恐ろしい事実3 それらは確かに失われていく4 原作由来の部分と思われるもの
■TVアニメ『 SSSS.GRIDMAN 』第2話「修・復」のあらすじ
放課後、壊されたはずの学校が元通りだった謎を探るため、再びグリッドマンの元を訪れる裕太たち。
使命を果たせと語りかけてくるグリッドマンの言葉を聞き、裕太たちは昨夜の出来事で何が変わったのかを調べ始める。
■明かされた恐ろしい事実
原作のグリッドマンも破壊されたコンピューターワールドを復元する力を持っていたので、街が直っているのもそのためかな?と思ったりもしたんですが、「机の数が少ない」から始まって、クラスメイトが何人か消えていること、消えた人たちに関する記憶さえ無いことを3人は知ることになりました。HRで欠席がないと担任の先生が言っていることからすると、もしや存在自体が失われている…?
将は3人のことを「グリッドマン同盟」と呼びたいみたいですが、六花は歓迎していませんね。男子と一緒にいることで友達から冷やかされるのは居心地悪いでしょうから、仕方ないと言えば仕方ありませんけれど。
昼休み、アカネと一緒に屋上で昼ごはんを食べることになった裕太ですが、街には複数の怪獣の影が見えます。裕太の記憶喪失を「なんかカッコいいね」と評するアカネ、「“お客様”と関係があるのかな」って、前回アレクシス・ケリヴと会話していたのは彼女なのでしょうか?
ジャンクショップ「絢」は定休日のようですが、グリッドマンと会話をするには店長の六花のお母さんがいると都合が悪いのである意味タイミングはいいのかも。しかし、将と六花にはグリッドマンの姿は見えても声は聞こえないらしく、コミュニケーションがうまく行きません。「危機はすぐ近くに迫っている」とグリッドマンは繰り返しますが、ああ…これは何度も警告せざるを得ないわ…
自宅に帰ったアカネですが、彼女の自室は異様な雰囲気に包まれています。部屋のほとんどを占める向かい合わせのショーケースの中にはウルトラ怪獣のフィギュアがぎっしりと並べられ、通路となっている部分はゴミ袋で埋められて一番奥の部分にデスクとパソコンがあり、そのパソコンの中にアレクシス・ケリヴがいるようですね。
ヘッドセットを着けてアレクシスと会話するアカネですが、裕太たち以外の人々の記憶が失われているのはこの2人のせいなのか?
グリッドマンとの意思疎通がうまく行かないため、将は何が起こっているのか自力で調べるつもりでいるみたいですが、そこに現れた胡散臭い男性。サムライ・キャリバーと名乗った彼はジャンクを“最適化”するために手を加え、その結果グリッドマンの声は将と六花にも聞こえるようになりました。もしかして、こっちにグリッドマンの声が聞こえなかったように、グリッドマンにも声が届きにくかったのかも知れません。
将は昼休みの間に居なくなった生徒の住所を電話連絡網で調べていたらしく、まずはここから手をつけることに。成り行きでサムライ・キャリバーの後を追う形になりましたが、陸橋から街を見渡した将と六花にも怪獣が視認できるようになったことが分かります。六花の「私たち、こんなとこにずっと住んでたんだ」という言葉に、日常と背中合わせになった非日常の明かされた瞬間という静かな衝撃を感じました。学校の屋上から見えたのは2体、この陸橋からは3体の影が見えます、一体どれだけの怪獣が多くの人の目に見えないまま街にたたずんでいるのでしょう…
■それらは確かに失われていく
前回アカネが持っていたスペシャルドックにボールを当てたバレー部の女子の家である中華料理屋で話をしてみたところ、彼女は中学生の時に事故で亡くなっていると言われます。他の4人の家も訪ねて話を聞きますが、結果はすべて同じ。
昨日学校で会った時には元気だった彼女たちが、突然死んだことになっているのを疑問に思う六花。サムライ・キャリバーは「怪獣に襲われた結果だ」と語りました。状況が呑み込めないまま、突きつけられる事実は恐ろしく重いもの。
一心不乱に怪獣のモールドを造形するアカネ。仕上がったものを楽しそうにアレクシス・ケリヴに見せて「何に使うんだい?」と問われ、「うちの担任、殺そっかなーって思って」と軽く返します。無邪気な笑顔を浮かべ、人ひとりを殺すためだけに街を破壊することを頼む彼女。今までも“非常識”だと感じる行為を行った相手をこうやって抹殺していたのでしょうか。前回の怪獣も、彼女が作ったものだったのはもはや間違いありません。
アカネがドローンでターゲットである担任の先生を確認し、怪獣に攻撃させるのですが…PVで気になった「ダメだよ定時に帰っちゃ~」というセリフはこの場面のものだったんですね。
怪獣の放つ光線で街が破壊されるのを黙って見ていられず、グリッドマンの元へ向かおうとする裕太。それまでほとんどしゃべらなかったのに、怪獣が出現した後は饒舌に正義感と戦う意思を示します。この世界でグリッドマンは実体のないエネルギー体であり、裕太と合体することが必須であると説明しました。裕太は「アクセスフラッシュ」の掛け声でグリッドマンと合体、紫の部分が赤に変化して、昨日に比べ動きも軽くなっているのは最適化のおかげとのこと。
必殺技のグリッドビームを放ちますが、アカネは対策を考えて怪獣を製作しておりカウンターを仕掛けてきます。しかし、サムライ・キャリバーが「アクセスコード『グリッドマンキャリバー』」と叫んでジャンクに入ったことで、巨大な剣となってグリッドマンの元に向かい怪獣を倒すことに成功しました。
六花の友人であるなみことはっすは無事でしたが、怪獣に殺された人たちはバレー部の女子たちと同じように“既に死んでいた”ことになってしまうのでしょう。破壊された街が修復され、怪獣の出した被害を誰も覚えていないとしても、失われてしまったものは確かにあるのです……
■原作由来の部分と思われるもの
グリッドマンに協力する主人公たちと、敵に協力する人物がクラスメイトであるという図式は原作と同じものになりますが、原作ではほとんど関わりを持つことが無く、お互いの顔も覚えていないような関係だったのに対して裕太と将はクラスのアイドルのようなアカネに親しくはなくても好印象を抱いているように見えます。
原作ではコンピューターワールドが舞台だったこともあり、ジャンク内から怪獣の暴れている電脳空間へ移動するための「アクセスコード」が必要になりました。今作ではサムライ・キャリバーが唱えることでアシストウェポンへと姿を変える力があるようですが、彼はいったい何者なんでしょう?
タイトル
SSSS.GRIDMAN
原作
グリッドマン
監督
雨宮哲
脚本
長谷川圭一
放送期間
2018年10月~12月
主な声優
響 裕太・広瀬裕也
グリッドマン・緑川光
公式サイト
https://gridman.net/
TVアニメ『 SSSS.GRIDMAN 』第1話「覚・醒」【感想コラム】
(あにぶ編集部/如月)