【2019春夏東京ファッションウィーク ハイライト2】N.ハリウッドが8年半ぶりに東京でショー

2018年10月17日 22:43

 「N.ハリウッド(N.HOOLYWOOD)」が、2019春夏ショーを2018年10月16日の20:00に東京・寺田倉庫で行った。これは、アマゾンファッションの特別プロジェクト「Amazon Fashion “AT TOKYO”」によるもの。同ブランドが、東京でショーを行うのは実に8年半ぶり。  現在、米ニューヨークでショーを行っている「N.ハリウッド」。2019春夏コレクションも、今年7月にニューヨークでショーを行った。今回のショーで発表したルックは7月に発表したものより、レイヤードやオーバーフィットのものが多く、ミックス感が強い。実は、1人のモデルに対して1着か2着ぐらいしかニューヨークで発表したコレクションアイテムは取り入れていないという。  ショー後の取材で「新しいシーズンの何かを出すのではなく、プライベートのヴィンテージコレクションや、この日のためにスペシャルなものを作り、それらを織り交ぜ新たにプロダクションを作った。」と語る尾花大輔デザイナー。「もともと古着のバイヤーで、それが自分のファッションのスタートだったので古着を混ぜた。それが根元にあり、古着とは切っても切れない関係にある」という。  ヴィンテージの古着だけでなく、今の視点でみた新しい古着なども使用したことによって、東京らしくリミックスしたルックが生まれた。

 ウエスタンをベースに「アンブロ(umbro)」や「ペンドルトン(PENDLETON)」などのロゴアイテムをミックスした2019春夏コレクション。今回のショーでは「メルセデス・ベンツ(Mercedes-Benz)」、「エム&エムズ(M&M’S®)」、そして「アマゾン(Amazon)」のマークも見られる。スピリチャルな柄やアメリカの土着性が強く感じられる今シーズンのコレクションアイテムと商業デザインのリミックスが面白い。「アマゾン」マークのアイテムは、「アマゾン ファッション」の特設サイト「Amazon Fashion “AT TOKYO” BRAND STORE」で販売するスペシャルアイテムだ。  またショーで印象的であったのが、モデルたちの人種・性別・体型の多様さ。いつもストリートキャスティングをしている同ブランドだが、今回も10人体制で1ヶ月ぐらい渋谷を中心として回ったという。尾花デザイナーは「8年前は、日本でいくらストリートキャステングしても1日で1人見つかるか見つからないぐらいだったが、今回は最終的に300人ぐらいオーディションをした。」と話し、「ストリートキャスティングをしてみて、日本がダイバーシティになったというのを改めて痛感した。」と語った。

 フィナーレでは、尾花デザイナーが現れモデルたちとハイタッチ。終了後には、今回のショーに携わったスタッフやチームの名前を挙げ感謝の言葉を述べた。会場は拍手喝采で包まれ、その後アフターパーティーが行われた。  同ショーにはセレブリティーも多く来場。三代目J Soul Brothersナオト、黒木メイサ、中田英寿、デザイナーの三原康裕、柳川荒士らが顔を見せた。

取材・文:アパレルウェブ編集部
撮影:土屋航 ■「N.ハリウッド」2019春夏コレクション

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