ダークファンタジー好き必見!秋アニメ「ゴブリンスレイヤー」がおすすめな理由

2018年10月17日 11:22

■特におすすめしたい秋アニメ「ゴブリンスレイヤー」

 蝸牛くも氏のライトノベルを原作とするアニメ「ゴブリンスレイヤー」が、2018年10月6日深夜から各局にて放送スタートした。本作はネットに投稿されていた小説がノベル化したもので、一般的に下級の魔物と認知されている「ゴブリン」を狩り続ける「ゴブリンスレイヤー」を中心にしたファンタジーものである。

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 本作品をパッと見た瞬間に「異世界転生もの」と思う人がいるかもしれない。しかし、本作は誰かが転生することはなく、一貫して硬派なファンタジー作品として描かれている。その設定の作り込みは、アニメ本編を見れば一目瞭然である。

■「ゴブリンスレイヤー」1話のあらすじ

 冒険者への依頼斡旋やパーティ紹介などを一括して行う冒険者ギルド。そのギルドに初めて訪れた新人の女神官は、丁寧にギルドの受付嬢から冒険者に関する話を聞いていた。そのとき、たまたま同じタイミングで冒険者となった男剣士、女格闘家、女魔法使いの3人パーティからゴブリン退治の依頼を一緒にしないかと誘われる。男剣士の強い押しもあり、女神官はその依頼を請け負うことを決める。

 初めてのゴブリン退治の舞台は、人が動くには狭さを感じるほの暗い洞窟だった。松明を付けて中に進むと、入口にもあった奇妙な祭具のようなものを見つける。その祭具に気を取られた男剣士と女格闘家が前進してしまい、パーティは分断されてしまう。その瞬間、ゴブリンが群れとなって彼らを襲い、男剣士と女魔法使いは殺され、女格闘家はゴブリンに連れ去られてしまう。

 ゴブリンの前にただ震えることしかできなかった女神官の前に、フルフェイスの兜をかぶった男がやってくる。彼は手慣れた手つきでゴブリンを次々と葬り、女神官と連れ去られた女格闘家を救ってしまう。女神官が彼の首元を見ると、ギルドで聞いた序列3位を示す銀等級のタグを下げていた。彼こそが、ゴブリンを狩り続けている「ゴブリンスレイヤー」と呼ばれる男だった。

■硬派な世界観を貫くダークファンタジー

 近年はマイルドな異世界を描く作品が多いように感じていたが、本作はリアリティを追求した作品。ゴブリンについても単体なら弱者であるが、群れを成せば狡猾で場合によっては村を壊滅させることもある生物という設定になっている。本作の冒頭ではゴブリンの生態を把握していない冒険者が惨殺されるシーンがあり、「ゴブリンスレイヤー」内でのゴブリンの定義が明確にわかるのが秀逸に感じる。

 同時にゴブリンの定義がわかることで、本作におけるゴブリンスレイヤーとして生きる人物の壮絶さが想像できるようになっている。1話では冒険者が「死」と常にとなり合わせである現実を突きつけ、さらにゴブリンに対する非情さを描いており、全体的に濃いダークファンタジーとなっているのも伝わってくる。ダークファンタジー好きな人ならば、ぜひチェックしてほしい作品だ。

 「ゴブリンスレイヤー」はTOKYO MX、サンテレビ、BS11など各放送局の深夜帯に放送中。(記事:藤田竜一・記事一覧を見る

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