TVアニメ『銀魂 銀ノ魂篇』第367話「悪役にもやっていい事と悪いことがある」【感想コラム】
2018年10月16日 09:21
記事提供元:アニメコラムサイト|あにぶ
アニメ銀ノ魂篇もついに最終回、単行本よりも早くアニメにするという無茶をやり遂げられたスタッフさん達はとても偉いと思います。
10月10日の銀さんの誕生日直前に最終回というのは、ちょっと寂しい気はしますが…
このページの目次
1 TVアニメ『 銀魂 銀ノ魂篇 』第367話「悪役にもやっていい事と悪いことがある」のあらすじ2 絵面も内容もひどいけど、彼女たちの心のうちは…3 終わる終わる詐欺について解説します。(アニメ内で)4 ジャンプに載った話では…
■TVアニメ『 銀魂 銀ノ魂篇 』第367話「悪役にもやっていい事と悪いことがある」のあらすじ
江戸の町に戻ってきたことを悟られたくない銀時は、マネキンに扮して何とか難を逃れることに成功する。高杉風のカツラで銀髪天パを隠し、再び町に出ようとしたその瞬間、銀時の頭上からクナイが降り注ぐ。銀時の帰りを待つ、さっちゃんの仕業だった。
変装に気づかず、銀時の居場所を教えろと脅すさっちゃん。高杉のモノマネで押し切ろうとするも逆に気圧され、捕まってしまう銀時もとい、偽杉。連れていかれた先には、月詠、お妙、九兵衛ら江戸の女性たちが待っていた。彼女たちもまた、黙って去ってしまった銀時の帰りを待ち続けていたのだ。皆の思いを知って銀時が取る行動は――!?
■絵面も内容もひどいけど、彼女たちの心のうちは…
女性陣の前でやらかしたため、あられもない格好で吊り下げされる偽杉。最終回の始まりかたとしては最低ですね!(笑)
前回を見ていない人用に、提供のテロップで説明が入るとか斬新…「この人銀さんです」って言われないと分かりませんから仕方ありませんけど。高杉本人からするととんでもない風評被害なので、銀さんが何やったかバレようもんならボコボコにされても文句言えないんじゃないでしょうか。
「パンツの仇」とかすごい言葉ですが、お妙さんは以前下着泥棒に遭った際に「パンツを取り戻したうえでパンツを盗んだ奴を血祭りにしたい」と万事屋に相談して、銀さんが「裸で槍持って野を駆ける人の発言だよ」と評したことがあるため冗談ではなく本気なんでしょうね…(アニメ18話「ああ、やっぱり我が家が一番だわ」参照)というか、偽杉より九ちゃんがひどい羞恥プレイだからやめてあげて!?
前回に引き続き、心の声でツッコミを入れる担当と化している土方さんですが、この人はこの人でいつまで麦わら帽子とサングラスしたままなの?
吉原流のお仕置きが並の拷問より怖い!!熟女好きにはご褒美なんじゃないのかという意見も見かけましたが、熟女と呼ばれる年齢を通り越してると思います。とか言ってる間に、ドSな女性陣によって偽杉が酷いことに……おっぱい連呼してるし。(原作72巻の空知先生によると、女性陣の胸は「いぼ神楽>月詠>さっちゃん>信女>また子>九兵衛>(略)>お妙さん」だそうです。実に酷い。)
月詠さんの胸の内を聞いたことで、自分からお仕置きをされに行ったと思いきや…あっという間にカー〇ルな山崎と入れ替わるという手品もびっくりな手段で逃走する銀さん。入れ替わられた山崎を蹴飛ばすのに混ざる土方さんですが、このせいで女性陣に発見されてしまうことに。
逃走には成功したものの、普段気の強い女性陣の胸の内を聞くことになってしまった銀さんは自分がなにをしているのか迷いを抱きます。再び奈落に囲まれますが、新八が助けに入り……って、えーーーーーー!?
■終わる終わる詐欺について解説します。(アニメ内で)
ポカーンとする間もなく(配信組なので)始まったBパート。何事かと思ったら「終わる終わる詐欺」についての説明らしく…今回中途半端に終わったことを説明するには、3年前から話を始めなければいけないって、これはかなり込み入った話なのかな?
2015年開始のTVシリーズ第3期。『劇場版完結篇』から2年経ってアニメが再開したこの時点でアニメスタッフ側には原作サイドからの「原作終了のお知らせ」が入り、「原作とアニメを出来るだけ同タイミングで終了させるため」に1年シリーズとしてアニメ化。足並みを揃えるために、いくつかの短編のアニメ化を諦めた。と、ふむふむ。
しかし原作は新事実と新展開で話が伸びて、アニメの『さらば真選組篇』まで行ったところで時間切れ。プロデューサーが放送枠を確保しようとしたものの、従来の夕方枠は確保が困難になってしまった。しかし、ここで予算をかき集めて深夜枠を獲得するというウルトラC(死語)で放送再開、これが『烙陽決戦篇』から始まる第4期。
今度こそ完結に向けてアニメも動き出したものの、やっぱり原作が伸びたので様子見と話のストックを貯めるべく『よりぬけ!銀魂さん過去回想篇』で間を繋ぎ、『ポロリ篇』でアニメ化していなかった短編を放送。その場しのぎの思い付き、とか物凄い発言ですね…
この頃にアニメスタッフは当時の担当編集者である毒キノコマナベ(アイドルオタ)から「今度の今度こそ、原作が終わります」と告げられて少ない予算とスケジュールを駆使して長編製作を開始、したものの原作が全然終わらない。OPEDも最終回仕様にしたのにとにかく終わらない。
しまいには原作が週刊連載終了、担当さん異動!
ということで、今回のアニメ化はここまでになっちゃったと…うわー、ぶっちゃけますねぇ…
■ジャンプに載った話では…
ジャンプ本誌と単行本75巻に掲載された空知先生のコメントによると、最終回の半年前に空知先生が『この辺りで終わる』と申告したものの全く終わらなさそうな展開になり、「週刊でチマチマやっても終わらないから、多めのページ数で何とかする」という強硬手段で「ジャンプGIGA」に移籍することになったそうです。
続きもアニメ化したいとのスタッフさんの言葉を読みましたが、これもう原作がきっちり終わってからアニメにした方がスタッフさんも空知先生も安心なのではないでしょうか…?
とりあえず今は、『銀魂』という作品に関わった全ての人にありがとうございます、お疲れさまでした!と頭を下げて、物語の続きを楽しみに待ちましょうではありませんか。
タイトル
銀魂.銀ノ魂篇
原作
空知英秋(集英社「週刊少年ジャンプ」連載)
監修
藤田陽一
監督
宮脇千鶴
出演
坂田 銀時・杉田智和
志村 新八・阪口大助
神楽・釘宮理恵
その他の情報
http://www.tv-tokyo.co.jp/anime/gintama/
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(あにぶ編集部/如月)