「出張疲れ」男性社員の87.4%が実感 「重い荷物」「なれない寝具」原因

2018年10月10日 12:35

 読書の秋、食欲の秋、スポーツの秋など、暑さも去り、かといって寒くもない秋の気候は様々な活動に適しているらしい。日本政策投資銀行の調査によると10月は最も出張が多い月である。出張の秋とも言えるが、こちらはあまり歓迎されることではないようだ。

 先月下旬、航空関連商社のJALUXが20~50代の働いている男性500人を対象に「出張疲れ」に関する調査の結果を公表している。調査結果によると、「出張の際に疲れを感じるか」という質問に対して87.4%の者が「疲れを感じる」と回答しており、9割近いほとんどの者が普段とは違う出張特有の疲れを感じているようだ。

 さらに、「その疲れは普段の何日分に相当するか」といった主旨の質問に対しては、「2日分」が43.2%で最も多く、次いで「1日分」の25.4%、「3日分」が14.6%、「4日以上」が4.6%となっており、6割超えの62.4%の者が2日分以上の疲れを感じているようだ。

 それでは、具体的にどのような疲れを感じているのだろうか。「移動時の疲れ」と「宿泊先での疲れ」の2つに分けて疲労の内容について尋ねたところ、「移動時の疲れ」については、「重い荷物を持ったままでの移動」が47.0%と半数近くに達し最も多く、次いで「長時間座ったままでの移動」が46.6%、「乗り換えが多い移動」が44.2%、「慌ただしい移動」38.0%、「交通機関の遅れ」が31.2%の順となっている。

 一方「宿泊先での疲れ」については、「寝具が合わない」が41.0%と最も多く、次いで「バスルームが狭い」が38.8%、「部屋が乾燥している」が34.8%、「部屋が狭い」31.0%、「周囲の音が気になる」29.0%、「スーツ・シャツの手入れ」が28.8%などとなっている。普段と違う環境での休息ではやはり十分疲れがとれないようだ。

 「スーツ・シャツの手入れ」は単なる旅行とは違う仕事ならではのストレスである。そこで、「出張の際にスーツのしわや襟つぶれの経験はあるか」という質問をしたところ、84.4%の者が「ある」と回答している。

 「スーツにしわや襟つぶれがある商談相手」について印象度を尋ねたところ40.7%が「印象が悪くなる」と答えており「スーツやシャツの手入れ」に大きなストレスを感じている者も少なくないようである。

 少なくない者が「身だしなみが仕事に影響する」と考えており、この身だしなみに関するストレスが行楽の旅行にはない出張固有の疲労感を生み出す一因のようである。(編集担当:久保田雄城)

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