三陽商会、セレクトショップ「ラブレス」から「ラブレス サニーサイドフロア」オープン
2018年10月6日 22:06
三陽商会は10月5日、セレクトショップ「ラブレス」のニューストア「ラブレス サニーサイドフロア」を、東西のターミナル駅に隣接する商業施設「グランフロント大阪」と「新宿フラッグス」にそれぞれオープンした。女性客を意識した“白”を基調にした新しい内装が特徴だ。 女性客を意識した新ショップ
“白”を基調にした新しいイメージの店内 「ラブレス」は同社が運営するセレクトショップ業態で、2004年の東京・青山を皮切りに、全国の主要都市に路面店を展開している。今回、商業施設内へ“ショップインショップ”形態で出店するのは初めて。従来、100-150坪規模だった店舗面積をおよそ半分の50坪前後とコンパクトにし、店舗の内装を“白”基調の入店しやすいデザインに一新して、女性客への発信力を強化した。既存店は黒を基調とした店内だったが、ニューショップでは一転して、明るい白基調のテイストに仕上げている。 ニューショップの名前である「サニーサイドフロア」は、以前1号店の青山店2階の一角で展開していたコーナーから命名した。内装は、漆喰(しっくい)がはがれ、一部レンガが見える壁や、リノベーションした金色の個所など、新しいブランドの世界観を構築している。 品揃えは既存店舗と基本的に同じだが、女性客を意識して、メンズ・レディス比率を4対6と多めにしている。また、買い付け品(セレクト商材)が全体の40%を占めている。自社製品の「ラブレス」ブランドをメーンに構成している。 アートディレクターの「モッティ」と協業したアイテムも展開
オープン前日のショップでは、MOTTY本人のプロジェクション投影によるクリエーションが披露された
(左)オープン前日のショップでは、MOTTY本人のプロジェクション投影によるクリエーションが披露された
(右)アートディレクター「MOTTY」との協業品、デニムアイテム
今回、ニューショップを展開するにあたり、日本人アートディレクターの「MOTTY(モッティ)」と協業したアイテムも企画した。“コラージュ”を得意にし、中毒性のある色遣いが特徴。ラグジュアリーブランドやスポーツブランドなどとの協業も手掛けるなど、幅広く活動しているアートディレクターだ。
秋冬シーズン限定で販売する協業アイテムは、3つの商材――カジュアルウエア、雑貨、デニムで構成される。カジュアルウエアは昨今のトレンドであるストリートテイストを採り入れた、オーバーサイズのトレーナーやTシャツを企画した。雑貨はスマホケースやステーショナリーなどを企画した。デニムはトートバッグやパンツ、ジャケットなど、二次加工を施した凝ったテイストに仕上げている。
「ラブレス サニーサイドフロア」は、元々メンズに強かった「ラブレス」ブランドにおいて、新しい客層――女性客を取り込む目的がある。当面は「グランフロント大阪」と「新宿フラッグス」の店舗でベースを構築し、多店舗化への足固めを優先する。既存店舗と異なる立地のため、従来とは違う幅広い客層の来店を期待している。
「ラブレス」ブランドを主体にラインナップ (取材・撮影・文:樋口尚平) ■「ラブレス」公式サイト