Tencent、顔認識による未成年者検出を中国向けモバイルゲームに搭載へ
2018年10月5日 23:08
headless曰く、 Tencentが顔認識技術による未成年者検出機能を開発し、中国向けモバイルゲームへの搭載を計画しているそうだ(South China Morning Post)。
ただし、Tencentが9月中旬に未成年ゲームプレイヤーと保護者600人を対象に実施した調査では、ほぼ半数が顔認識による未成年者識別の有効性に疑問を呈したという。そのため、Tencentではテストを通じて有効性の確認や問題点の洗い出しをしていく計画だ。
テストが計画されているのは、2億人がプレイしているという人気モバイルゲーム「王者荣耀」で、北京と深センの新規ユーザーから1,000人ほどを選んでカメラを通じた年齢チェックを行う。現時点では王者荣耀での本格提供時期や、ほかのタイトルにも適用されるのかどうかといった点は明らかにされていない。
このタイトルでは低年齢ユーザーに対するプレイ時間制限を昨年導入し、先月には社会保険データベースを用いた本人確認システムを開始している。同社によれば、このようなデータでユーザーを識別するのはゲーム業界初だという。
中国政府はゲームのプレイしすぎが公衆衛生に悪影響を与えると批判しており、子供の近視予防キャンペーンを全国で展開中だ。Tencentでは先日、画面に近付きすぎると警告する機能を中国向け動画ストリーミングアプリに搭載している。