ホンダ「N-BOX」シリーズ、2018年度上半期販売台数第1位を獲得

2018年10月5日 09:19

 全国軽自動車協会連合会(全軽自協)が4日に発表した、2018年4月~9月軽四輪車通称名別新車販売速報によると、ホンダの軽乗用車「N-BOX」シリーズの2018年度上半期(4~9月)における販売台数が11万7,100台となり第1位を獲得した。

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■総合でも首位の「N-BOX」

 N-BOXシリーズは「N-BOX」と「N-BOXスラッシュ」をラインアップし、その販売台数は登録乗用車を含めても2位の日産ノートを大きく引き離して、2018年度上半期の首位となっている。また、2017年度には、年間四輪車販売台数、年度四輪車販売台数 、そして2018年に入ってからも年間上半期四輪車販売台数で第1位獲得を獲得している。

□2018年4月~9月軽四輪乗用車新車販売台数(前年比)
1位 ホンダ N-BOX 11万7,100台(123.8%)
2位 スズキ スペーシア 7万3,606台(152.3%) 
3位 ダイハツ タント 6万3,273台(97.0%) 
4位 日産 デイズ 6万3,177台(93.9%) 
5位 ダイハツ ムーヴ 6万1,141台(91.2%) 
6位 ダイハツ ミラ 5万2,992台(95.5%) 
7位 スズキ ワゴンR 5万625台(85.8%) 
8位 スズキ アルト 3万7,450台(88.8%) 
9位 スズキ ハスラー 3万2,178台(97.0%) 
10位 ホンダ N-WGN 2万8,945台(88.1%) 

■不動の「N-BOX」、思うように伸びない「ジムニー」

 同時に発表された9月度の軽四輪乗用車新車販売台数でも、「N-BOX」はただ一台2万台の大台を超える2万2,540台を記録し首位。

 2位はスズキのスペーシアをかわして日産の「デイズ」が浮上し、好調さを見せつけた。ベスト10以外で注目する車種としては、スズキの大人気SUVである「ジムニー」があるが、膨大な受注に生産が追い付かず、9月度もカウントできたのは2千台ほどにとどまった。

 ラインの増強など根本的な対策は来春以降となる見通しのため、購入したユーザーはしばらく辛抱するしかない。

□2018年9月度軽四輪乗用車販売台数(前年比)
1位 ホンダ N-BOX 2万2,540台(83.5%) 
2位 日産 デイズ 1万5,070台(99.5%)  
3位 スズキ スペーシア 1万3,801台(144.2%) 
4位 ダイハツ タント 1万1,858台(101.9%)
5位 ダイハツ ムーヴ 1万1,158台(87.4%)
6位 ダイハツ ミラ 1万90台(115.2%)
7位 スズキ ワゴンR 9,004台(75.5%)
8位 ホンダ N-WGN 7,256台(108.1%)
9位 スズキ ハスラー 6,943台(106.2%)
10位 スズキ アルト 6,940台(89.8%)

■軽商用バンは下剋上勃発?

 そして、今回、「N-BOX」や「ジムニー」以上に注目したいのが、軽商用バンの「N-VAN」である。発売以来注目を集めるこの新型軽商用バンは、9月度にそれまでのダイハツ「ハイゼットカーゴ」、スズキ「エブリィ」という2大軽バンの牙城に僅差まで詰め寄っている。特に「ハイゼットカーゴ」にはその差を100台強までせまっている。また、「エブリィ」は昨年を上回っているが、現行モデルが発売から年数の立っている「ハイゼットカーゴ」は大きく減少しており、「N-VAN」に相当食われているとみられる。

2018年後半、軽商用バンはいよいよ下剋上が始ろうとしている。

□2018年9月度軽商用車販売台数(前年比)
ホンダ N-VAN 4029台(2018-07)
スズキ エブリイ 6325台(111.6%)
ダイハツ ハイゼットカーゴ 4147台(87.7%) (記事:田中秀雄・記事一覧を見る

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