WhatsAppの創設者、Facebookに売ったことを後悔していると発言
2018年10月1日 22:25
あるAnonymous Coward曰く、 WhatsAppの創設者の一人であるブライアン・アクトンは昨年、WhatsAppの買収先であるFacebookを退職した。彼はストックオプション交付に必要な期間、Facebookに所属しなかったことから少し待てば得られるはずの8億5,000万ドルを失った。彼は今年の一月にFacebookのプライバシー問題への対応を非難する「Facebookを削除しろ(#deletefacebook)」とのツイートを発したことで、多くの人を驚かせた。その後しばらく沈黙を続けていたが、彼は水曜日にForbesのインタビューで「#deletefacebook」発言の真意を語っている。
インタビューが明らかにされたことの多くは驚くべきことではない。Facebookのマーク・ザッカーバーグらは、広告を通じてWhatsAppを収益化し、ユーザーと関わるビジネスツールを販売すること、またユーザーのデータ収集を強く主張した。アクトンはこれに反発してFacebookを離れたというものた。Facebookはまた、アクトンが必要だと考えていたエンドツーエンドの暗号化の世界展開も受け入れようとしなかったとしている。アクトンは退社後も「私はユーザーのプライバシーを利益として売り払った。私は当時、選択と妥協を行い、日々それに苛まれながら生きている」と自らを批判している。
最近ではインスタグラムの共同創業者でCEOのケビン・シストロムとCTOのマイク・クリーガーが9月24日にFacebookを去った。同様にマーク・ザッカーバーグとの間に意見の対立があったと見られている。こうした話題に対し、Facebookのデイビット・A・マルクス氏は反論している。Facebookほど創業者とそのチームを強化し、維持する企業はないとし、またWhatsAppのエンドツーエンド暗号化のグローバル展開についても、ザッカーバーグは支持していたとしている(Mashable、Forbes、Facebook、Slashdot)。