宮城県のイオンモール名取、2019年春の増床で東北最大級のショッピングモールに
2018年10月1日 21:42
イオンモールは1日、宮城県名取市杜せきのしたで運営するショッピングモール「イオンモール名取」を2019年春に増床リニューアルすることを明らかにした。駐車場として活用してきた敷地に増床棟を新設するとともに、既存棟も大規模リニューアルし、東北地方最大級のショッピングモールにする。
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増床棟は3階建てで、仙台空港アクセス鉄道の杜せきのした駅と直結する。1階部分はピロティ形式の駐車場、2、3階が新たな店舗となり、屋上に駐車場が設けられる。2階はカフェやレストランを配置した開放感あふれる吹き抜け空間にし、既存棟と駅をつなぐコミュニティスペースに生まれ変わる。
イオンモール名取全体の延べ床面積は現在の約11万7,000平方メートルが約14万2,000平方メートルに拡大される。総賃貸面積も現在の約6万7,000平方メートルが約8万平方メートルに広がり、東北地方最大級の売り場面積となる。
入居する専門店は約240店となり、うち50店が増床棟に入る見込み。来店客から要望が多かったファッション、食、各種サービスなどの人気店や、大型スポーツショップ、ヨガスタジオ、子育て支援、生涯学習の場なども設ける計画。駐車台数は約4,500台分を予定している。
イオンモール名取はなとりりんくうタウンにあるショッピングセンターで、2007年2月にオープンした。前身は「ダイヤモンドシティ・エアリ」の名称で、ジャスコ新名取店(現イオン名取店)と百貨店の名取三越を核店舗としてスタート、名取市だけでなく、仙台市をはじめとする近郊から大勢の来店客を集めていた。
しかし、近隣に「アクロスプラザ杜せきのした」や「スーパービバホーム新名取店」などショッピングセンター、大型商業施設が相次いで誕生し、競争が激化する中、名取三越が2009年3月、開業からわずか2年で閉店。名取三越跡に家電量販店や100円ショップを入居させるなどしてリニューアルオープンしていた。(記事:高田泰・記事一覧を見る)