SUBARU、フジクラ、ニトリHDなど/本日の注目個別銘柄

2018年9月27日 15:41


<7270> SUBARU 3403.0 +87.0大幅反発。前日に日米首脳会談が開催され、2国間のモノの貿易を自由化する物品貿易協定締結に向けた交渉を始めることで合意した。米国側が検討していた輸入自動車にかける25%の追加関税は、「交渉中は課されないということを首脳が確認した」と伝わっており、自動車株には当面の安心感が強まる状況に。とりわけ、米国市場のウェイトが高い同社には見直し買いの動きが活発化する形に。

<5803> フジクラ 552 -75大幅続落。前日に業績予想の下方修正を発表、上半期営業利益は170億円から140億円に、通期では390億円から300億円、前期比12.6%減益に減額修正している。バングラデシュでの電力ケーブル工事における材料費急騰、光関連製品やFPCの競争激化などが業績下振れの背景。年間配当予想も16円から14円に引き下げへ。光関連製品やFPCの減速は想定以上との見方が強まる状況のようだ。

<9843> ニトリHD 16500 -970大幅反落。前日に上半期の決算を発表、営業利益は559億円で前年同期比16.1%増益、会社計画の529億円、先の観測報道数値540億円強を上回る水準となった。ただ、通期計画は据え置いていることもあって、当面の好材料出尽くしと受け止める動きが先行へ。

<6619> WSCOPE 1154 +118大幅続伸。本日の朝のテレビ番組で取り上げられており、個人投資家中心に関心が高まる展開となっているもよう。独自技術などでシェアを伸ばしており、今後は電気自動車の需要拡大からバッテリー用のセパレーターを増産していき、さらに人工透析など医療分野の進出も計画しているもよう。貸借倍率は0.3倍台の水準にもあり、売り方の買い戻しなども意識される格好のようだ。

<6954> ファナック 21385 -815大幅続落。引き続き、FA業界の先行き懸念が反映される展開のもよう。野村證券では、FA は中国需要の底がまだ見えず、FA各社の7-9月期決算は厳しい予想で、会社側の見方も4-6月期決算時に比べてずっと慎重になるだろうとみている。また、前日はクレディ・スイス証券が、今下期に向けて中国ロボット受注高は自動車向け中心に調整局面が到来するだろうとしている。

<5271> トーヨーアサノ 4455 +700ストップ高比例配分。前日に業績予想の上方修正を発表している。上半期営業利益は従来予想の3億円から11.2億円に、通期では5.2億円から13.5億円に増額修正。物流倉庫などの民間需要が想定を上回って推移しているほか、販売価格の改善なども寄与しているもよう。第1四半期実績から上振れ期待は高かったとはいえ、修正幅の大きさにサプライズが強まる展開。

<6630> ヤーマン 2231 +84大幅続伸。業績上振れ期待が高まる展開になっている。会社側では19年4月期営業利益を50.1億円、前期比7%減益と見込んでいるが、第1四半期は前年同期比36%増と好スタートになっている。国内証券では業績予想を引き上げ、今期営業利益は増益を見込んでいるもよう。海外市場とインバウンド需要の好調な伸びが、積極的な広告投資などの経費増を吸収すると見込んでいる。

<6098> リクルートHD 3685 -132反落。みずほ証券では投資判断を「買い」から「中立」に格下げ、目標株価は3500円としている。目先は先行投資的な段階であり、労働派遣法改正による影響度は限られようが、有効求人数に天井感があることから上振れ材料に一巡感があるとしている。19.3期EBITDA予想も、超過分の一部は販促費に転じるとみられ、会社予想からの過度な上振れは期待しにくいとしている。

<8306> 三菱UFJ 705.2 -11.1続落。FOMCを受けて米長期金利が低下しており、メガバンクにとってはマイナス材料に。今回のFOMCでは市場の想定通り25bpの利上げが実施され、12月の追加利上げもほぼ確実視される状況となっている。一方、ドットチャートについては、注目の2021年は2020年と同値となり、2020年中の利上げ打ち止めが示唆される状況となっている。今後の米金利の上昇抑制になっていくとの見方が先行のようだ。

<4369> トリケミカル 4750 +320大幅反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券では投資判断「バイ」継続で、目標株価を6900円から7200円に引き上げている。主力の特殊ガスの販売好調とSK Tri Chemの利益寄与などで成長確度は高まるとみているもよう。同社特殊ガスの需要はウエハや製造装置より安定成長が可能であり、この点が織り込まれることで、株価は上昇に転じると予想している。《HT》

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